国内登録利用者5800万人と、巨大サービスに成長したメッセンジャーアプリのLINE。国内では圧倒的なユーザー数を誇るが、海外に目を向ければライバルとの競争は厳しさを増している。
現在注力する月額制の音楽配信などの新事業は、広告やゲームのような収益柱となりうるのか。今後の成長戦略について、出澤剛社長に聞いた。
──2015年4月の就任以来、新サービスを追加するなどして、プラットフォーム化を加速してきた。
昨年も多くのサービスを始めたが、音楽定額配信の「LINEミュージック」(6月)や生動画配信「LINEライブ」(12月)はユーザーを順調に獲得できている。定額配信は課金に難しさがあるのは確かだが、ブログや動画などLINE内で連携を進めて“生態系”を作っていく。
決済や送金の「LINEペイ」は投資段階だが、タイや台湾でも展開し、取扱額は着実に伸びている。
──足元では、広告とゲームが売上高の約7割を占め、決済などの新事業は5%程度だ。この比率は変わっていくのか。
広告は海外での売り上げ増が効いて、比率が高まっている。新事業を幅広く展開しているので、今後、収益源は多様化していく見通しだ。
──フェイスブックの「メッセンジャー」など競合サービスに比べ、グローバルでの月間利用者の伸びが鈍化している。どう手を打つのか。
トップシェアの日本とタイ、台湾に加えて、インドネシアもトップを狙えるところまで伸びてきた。今後は伸びが期待できる東南アジアや中東に注力し、トップシェアの国を増やしたい。テレビCMやネット広告を引き続き投下していく。欧米への投資はいったん手控える。
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