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その間に中国が力強める 欧州はかつてなく弱体化

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世界を見回すと、テロがはびこり、戦争はやまず、難民は増えるばかり。つねにリスクにさらされている。われわれはどう向き合えばよいのか。世界のリスク分析の大家、米ユーラシア・グループのイアン・ブレマー代表が解説する。

Ian Bremmer●1969年生まれ。94年米スタンフォード大学で政治学博士号を取得後、同大学フーバー研究所で史上最年少研究員に。98年にリスク調査会社、ユーラシア・グループを設立。

──今の日本を取り巻く地政学リスクはどのようなものですか。

地政学的な環境は、かつてないほどボラティリティが高い。5年ほど前から私は、世界は「Gゼロ」になると書いてきた。G7の主要先進国が指導力を失った状態のことだ。中東で広がるテロや欧州の脆弱化、米国の外交政策への不安などは、もちろん日本にとっても懸案になる。

だがアジアでは、2016年にかけて比較的良好な状況が続く。インドのナレンドラ・モディ、日本の安倍晋三、そして中国の習近平など、各国に強力なリーダーがいるからだ。政治力を背景に、みな長期的な経済改革を断行しようとしている。

日本の視点でいえば、中国の経済力の変化が気掛かりだ。中国人たちは国外で莫大なカネを使い、影響力を増している。南シナ海の争いはより長期的な問題であり、短期的には中国経済の影響を考えるべきだ。

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