「甦る日本の航空機産業」「夢の翼が空を舞う」──。MRJが初離陸した翌日、新聞各紙には大きな見出しが躍った。これまで日本の航空機産業は欧米の下請けに甘んじてきただけに、国内で開発され、機体も国内で製作される国産旅客機・MRJへの期待は大きい。
ただし国産とはいっても、翼や胴体の製造と機体組み立てに限った話だ。心臓部のエンジンはもちろん、頭脳に当たるアビオニクス・飛行制御システム、電源、与圧・空調、燃料系統システムなど重要な装備品はほとんどを米国企業に頼っている。(→関連記事へ内表「主要なパートナーと担当分野」参照)
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MRJの中身は米国製 装備品が日本の弱点
三菱はMRJ開発に際して国から資金援助を受けている事情もあって、当初は国内での装備品調達を前向きに検討したが、「一部の分野を除き性能やコスト、納期などの要求に応えられる日本企業がいなかった」(三菱航空機)。実績や競争力のない国内企業を採用しても開発の足手まといになるばかりか、機体の信頼性と価値を損ねる。
結局、MRJは中身の大半を米国に頼らざるをえず、機体総原価の約7割が海外調達品だ。国内航空機産業の規模がいまだ小さいのは、旅客機メーカー自体がこれまで存在しなかったことに加え、こうした民間航空機の装備品分野が抜け落ちている点にも理由がある。
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