英国労働党の党首選でコービンが勝ち新党首となった。近年、グローバリゼーションから抜け出すことを試みるポピュリズム的な政治的反乱が頻発している。だが彼らの主張する「もう一つの道」など、おとぎ話でしかない。
ギリシャの急進左派連合からフランスの国民戦線まで、根拠のない主張と無批判な懐古主義が作り出す仮想現実に欧州中の有権者が酔っている。米国でもトランプ大統領候補のように、20世紀以前に後戻りするような公約が可能になっている。
議員生活を30年以上続けたコービンの売りは、自分の党に500回以上も反対票を投じたことだ。古臭い社会主義を熱心に説くコービンは急速に支持者を増やした。
コービンの主張では、国内産業、特にエネルギー部門を国有化し、企業や富裕層に増税するという。財政面では医療、福祉、教育分野での予算削減が中止され、むしろ増やされる。労働組合は1980年代のサッチャー改革以前のような勢力を回復するようになるだろう。
外交面では防衛予算を削減し、核による戦争抑止政策を放棄するという。コービンは世界中のあらゆる矛盾を米国のせいにしている。
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