都心の高層マンションに住む50代女性のAさんは、自分で覚えているだけでも終身保険・学資保険に二つずつ、医療保険とがん保険、個人年金保険に加入している。
終身と学資はソニー生命のライフプランナーや郵便局の局員に勧められるままに契約した。かんぽ生命の終身保険には入院特約がついているが、それとは別にアフラックの医療保険にも入っている。「入院したらいっぱいもらえる。けれど、今まで1日も入院したことがない」。
保険を減らそうと思って訪れた「ほけんの窓口」では、「女性特有のがんに備えましょう」と言われてがん保険に加入。ついでに個人年金保険も契約した。結局、保険は増えた。「保険ショップに行ったのは失敗。もう二度と行かない」。今でも保険を減らしたい、保障が多すぎるというのはわかっている。けれども「断るのが苦手で」、月10万円強の保険料を今も払い続けている。
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Aさんの事例はやや極端なのかもしれないが、多かれ少なかれ、保険に入りすぎているのにそのままになっている人は少なくないようだ。理由の一つはAさんのように断るのが苦手だから、もう一つは今まで払った保険料がもったいないから、だ。
そういう人は、これから死ぬまでに払うであろう保険料の総額を計算してみよう。月10万円ならば年120万円、10年で1200万円、30年で3600万円。断る勇気を持つのに十分なくらい大きな金額である。
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