分解に協力してもらったのは、ルネサスエレクトロニクスの清水洋治氏。半導体の開発と市場調査に携わる立場から、多くの電機・電子製品の分解を手掛けてきた。
今回分解したドローンは中国メーカー、深セン市大疆創新科技(DJI)のファントム初代機だ。2013年1月に発売されるや否や、その安定した飛行性能からドローンブームを引き起こした業界の金字塔的製品である(→関連記事へ)。大きさは幅・奥行きが35センチメートル、高さが20センチメートル、重量が1キログラム。4枚のプロペラを搭載したクアッドコプターと呼ばれるタイプだが、実は4枚では揚力の力強さに欠ける。清水氏は「実際に宅配サービスなどにドローンを使う場合は、8枚プロペラのオクタコプターなど、もっと大きな揚力を生み出せる構造の機体が向いているのではないか」と指摘する。
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その一方で、多くのプロペラを回すためにはより大きく重いバッテリーを搭載せざるをえなくなり、飛行能力を損なう。現在出回っているドローンの多くはエネルギー密度が高いリポバッテリーを採用しているが、パワー不足で重量も大きい。「電気自動車と同様、ドローンの本格的な商用化には電池技術のイノベーションが欠かせない」(清水氏)。
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