アサヒグループホールディングス傘下、国内清涼飲料業界3位のアサヒ飲料で異例のトップ人事が発表された。これまでアサヒビール出身者が社長に就いてきたが、新たに就任した岸上克彦社長は、2012年に傘下に入ったカルピスの出身。今回、そのカルピス社長も兼務することになった。“ダブル社長”にはどんな狙いがあるのか。
──2社の社長兼務は、将来的な経営統合を見据えてのことか。
グループとしてのシナジーを上げていくことが大前提。何かありきで進んでいるのではない。これからいろいろ考えていく。カルピスの国内飲料事業はアサヒ飲料に移管しているが、同じスーパーにそれぞれの担当者が営業に出向いている。
もちろんそれには無駄はある。ただ、アサヒ飲料が今やるべきは、一つひとつのブランドを磨くこと。全社員がブランドに対する理解と愛情を持つ土壌がまだ育っていない。2社の社員がお互いの商品を端から端までわかるようになれば、無駄を省くという段階に行く。
──かつてカルピスの親会社は味の素だった。
1990年に初めてカルピスが味の素の資本を受け入れたときは36歳。環境の変化を冷静に受け入れ、何をすべきか自分なりに考えてきた。
味の素は飲料に特化した会社ではないため、カルピスはポートフォリオの一つという位置づけだった。今は総合飲料メーカーという中で、より多くのチャネルやお客様にアプローチできるというよさがある。
──自販機事業で3月、大塚製薬と商品の相互販売で業務提携した。
自販機の新規設置は天井に来ている感がある。台数至上主義ではなく、自販機1台当たりの売り上げを増やすことが重要だ。そのため、工場やショッピングセンターなど、優良なロケーションへの設置を進めている。
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