4月25日、沖縄県北中城村(なかぐすくそん)に県内最大級のショッピングモール「イオンモール沖縄ライカム」が誕生する。施設内には60の飲食店が軒を連ねるが、そのうちレストランなど9店もの店舗を運営するのがクリエイト・レストランツ・ホールディングス(CRH)だ。
外食業界において同社の存在は極めて異質。ファミレスや牛丼店のような一般的な外食企業は駅前や郊外に出店するのが主流だが、CRHが狙うのはショッピングセンター(SC)などの商業施設だ。「SCや駅ビルは、多くのお客さんが集まる。施設内だとライバルも限られる」。CRHの岡本晴彦社長はこう語る。
岡本氏は元商社マン。1987年に東京大学を卒業後、三菱商事に入社し情報システム部門に配属された。その後、傘下の日本ケンタッキー・フライド・チキンへの出向をきっかけに外食事業に対する興味を深めた。99年に三菱の社内ベンチャーとしてCRHを創業し、2003年に社長に就任した。
すでに数多くの企業がひしめく外食業界で、後発企業が安定的に収益を上げるためにはどうすればいいか──。岡本社長が考えた戦略の一つが出店立地、そして、もう一つが運営店舗ブランドの多様化だった。
「一つの看板で多くの店舗を展開すると、売り上げが落ち始めたときのリスクが高い。複数ブランドで展開すれば、変化する消費者ニーズにも柔軟に対応できる」(岡本社長)。こうした発想から、顧客ニーズや競争環境に応じて店舗を企画・開発するという独自のビジネスモデルを確立させていった。
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