有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #躍る!ブラジル

積極的なリスクテイクを 世界に類なき親日国

3分で読める 有料会員限定

日本企業の中でも、幅広い事業領域においてブラジルでのビジネスで先行するのが三井物産だ。とりわけ関係者の間で「ミスター・ブラジル」と名高い、同社の大前孝雄専務に最前線の動向を聞いた。

おおまえ・たかお●1949年生まれ。73年一橋大経済学部卒業後、同社入社。ブラジル駐在は研修員時代から通算で21年半に及ぶ。ブラジル三井物産社長等を経て、2009年より代表取締役専務執行役員に(現任)(撮影:山内信也)

ブラジルは、豊富な地下資源と食料資源を有する。資源を持たない日本にとって、これほど補完関係にある国はないと断言できる。

日系移民の活躍に加え、日伯ナショナルプロジェクトとしてウジミナス製鉄所の設立やセラード地帯の農地開発を行うなどした貢献もあり、ブラジルは世界でも類を見ないほどの親日国だ。

こうした無形の資産の恩恵により、日本企業がブラジルに進出して肩身の狭い思いをすることはないはずなのに、その利点が国にも企業にもきちんとは理解されていない。日本はブラジルにおいて、他国にはないアドバンテージがあるということを強く認識するべきだ。

日本勢が手をこまぬいている間、ブラジルはこの15年間ほどで政治的にも経済的にも安定した。結果、世界各国によるブラジルの資源争いは、激化の一途をたどっている。

巨額融資枠に農地買収 貪欲な中国・韓国勢

なかでも近年、ブラジルへの投資額を増やし、最大の資金の出し手となっているのが中国だ。2009年中国国営の国家開発銀行がペトロブラスに対して100億ドルのクレジットラインを供与したことは、関係者に衝撃を与えた。昨年も中国の国営石油会社シノペックが、スペイン企業がブラジルに持つ石油生産権益に71億ドルを投じている。警戒感を抱かれながらも、ブラジルの農地を貪欲に買っていく勢いもすさまじい。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数