「世界」と「日本」、2つの観点から
次代の国際人を育成。 【多文化共生社会の実現を見据えた国際学部の教学改革】
龍谷大学

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「世界を学び、日本を知る」をキーワードに、
実践的な学びを展開する国際文化学科

外国人入国者数の増加などを背景に、今後はアウトバウンドの面だけではなく「日本国内におけるグローバル化」に対応できる人材の重要性が高まってくる。そこで、国際文化学科では、異なる文化間に生じる問題を調整し、世界と日本をつなぐ人材を育成する。国際文化学科の専任教員に占める外国人教員の比率は約46%*1(2014年5月時点)。多様な出身国の外国人教員が揃う中、1年次の必修外国語として「英語のみ」または「英語+コリア語」、「英語+フランス語」、「英語+中国語」から選択でき、2年次以降はその他7言語から履修が可能である。2年次からは「多文化共生」「世界と日本」「芸術・メディア」の3つのコースに分かれ専門性の高い学びを受ける。そして机上の学問で終わらないように、「国際文化実践プログラム」を必修化。留学や国内外での文化研修・映像制作など自分の興味や関心に合うプロジェクトを選択し、学生同士で協力しながら課題に取り組む。実践的な学びを通して主体的に行動できるファシリテーター(促進者)を育てるのだ。さらに、国際文化学科にはキリスト教研究者やイスラーム研究者が教員として在籍しているため、龍谷大学の強みである仏教をはじめとした世界三大宗教を深く学ぶことができる。まさにファシリテーターの育成に適した土壌が整っていると言えるだろう。国際都市・京都の文化資源を生かした科目も大きな特徴だ。深草キャンパスでの授業はもちろん、深草町家キャンパスや龍谷ミュージアムといった施設も活用しながら、多様な授業形態で京ことばや狂言といった日本文化への見識を深め、日本文化を世界に発信できる力を身に付ける。一部科目は交換留学生に開放され、日本人学生と外国人留学生が授業を通して協働する機会も豊富にあるという。

国際学部への改組転換など全学的な教学改革に取り組む龍谷大学。2012年からは、学生一人ひとりが無限の可能性を追求し、自らの未来を切り拓いてほしいという意味を込めた"You,Unlimited"という新たなスローガンを掲げている。龍谷大学が提供する学びを通し、既成の枠にとらわれず、物事の「本質を見いだす力」を身に付けた学生たちが社会に何をもたらすのか。学生が持つ無限の可能性を引き出し、社会的要請に応えようとするその取り組みに注目が集まる。

*1 出身国が外国