「世界」と「日本」、2つの観点から
次代の国際人を育成。
【多文化共生社会の実現を見据えた国際学部の教学改革】
龍谷大学
徹底的な英語教育に加え
長期留学を必修化し、「日本で一番勉強する学科」へ
グローバルスタディーズ学科は「日本で一番勉強する学科」をコンセプトに掲げ、卓越した英語力をもって国際舞台で活躍できるリーダーの育成を目指す。長期留学を必修化していることに加え、現地の大学では語学学習ではなく、現地の学生とともに正規課程で専門科目を学ぶ留学を推奨。留学先はカリフォルニア大学バークレー校(米国)をはじめとした世界トップクラスの大学が用意されており、単なる語学留学とは一線を画するハードな勉強量と、それを乗り越えるタフネスが求められる。そのため、1年次から英語の授業を週8回以上、留学後は専攻科目の8割を英語(もしくは日本語との併用)で受講するなど、初年次からの徹底した英語教育により議論できるレベルの英語力を身に付けるのだ。TOEICであれば730点以上の取得を卒業要件化し、830点の取得を卒業時の目標値に設定している。この学科の学生にとって留学は学ぶ場というより、力試しの場と言えるだろう。学科専任教員の64%が海外の大学で博士号を取得しており、豊富な国際経験と高度な専門知識、そしてグローバルマインドを備えたマルチリンガルの教授陣が学生のロールモデルとなる。専任教員が1年次から課題やアドバイスを書き込んだ個別カルテを学生全員に作成するほか、英語能力の高い上級生が新入生の相談を受けるメンター制度などのサポート体制も充実させる。また、2017年度開講予定の科目「インターンシップアブロード」では、海外の民間企業・NGO に始まり、ネパールの国営ラジオ局やタイの法務局など、先進国から開発途上国まで幅広い研修先が検討されている。
グローバルスタディーズ学科の専門学問領域は、「グローバリゼーション」「コミュニケーション」「エシックス」の3つ。中でも倫理観を養う「エシックス」を重視するのは、浄土真宗の精神を建学の精神に掲げる龍谷大学ならではの特色といえるだろう。世界のどの場所においても、他者を思いやる高い倫理観を備えていなければ、円滑な人間関係を築くことは難しい。単なる英語教育を超えた3つの専門学問領域を通し、幅広い国際教養や意志を的確に伝えるスキル、豊かな人間性を養い、国籍や民族を越えて連携・協働でき、どんな困難も乗り切る気力と体力を併せ持った人材を輩出しようとしている。