ソニー、車載カメラ専用センサーを開発 2015年12月から出荷へ

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 10月16日、ソニーは、車載カメラ専用のCMOSイメージセンサーを開発したと発表した。半導体子会社の熊本工場(熊本テクノロジーセンター/熊本県菊陽町)で生産する。写真は、ソニーのロゴ、5月撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 16日 ロイター] - ソニー<6758.T>は16日、車載カメラ専用のCMOSイメージセンサーを開発したと発表した。半導体子会社の熊本工場(熊本テクノロジーセンター/熊本県菊陽町)で生産する。

2015年12月から量産出荷を始める計画で、それ以降に発売される新車に搭載される見通し。

センサーのサイズは3分の1型(対角6.09ミリメートル)で、127万画素。画素数は監視カメラ並みでスマートフォン用カメラに及ばないが、光の感度を高め、星明りより暗い「闇夜」でも高画質映像の撮影を可能にした。

2014年11月から自動車部品メーカーを中心にサンプル出荷を開始する。サンプル価格は1個1500円(税抜き)で、量産価格はこれより下がる見通し。

これまでソニーは、スマホやデジタルカメラ用のセンサーを車載カメラ用にも供給してきたが、今回、障害物や人物を認識する感度を高めるとともに、ヘッドライトを浴びる場面やトンネルの暗闇にも感応できる明暗差(ダイナミックレンジ)を広げることで、車載カメラ専用センサーとして商品化した。

車載カメラは、ドライブレコーダーや車庫入れ用の後方確認だけでなく、自動運転技術の中核部品として市場が拡大する見通し。ソニーは、スマホやデジカメ用途を中心にCMOSセンサー世界首位を確保しているが、今後は、車載カメラ市場でもシェア拡大を図っていく方針。

 

(村井令二)

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