GLAY・TERUがコロナ禍に直面した「逆風と希望」

理想のアーティストに「小田和正」を挙げた理由

GLAYのヴォーカルとして、数々の金字塔を打ち立てたTERUも今年ついに50代に突入した。50代の10年間は、また違うGLAYを作り上げていかなきゃいけないという感覚を持ちながら、先ずは30周年を見据えて、走り続けたいという。TERUは現役のラストに、どんなビジョンを描いているのか。

TERUが描く現役のラスト

「70歳まで現役をやるという目標を設定しているんです。それまでは何が何でもアリーナツアーやっていたい。海外のミュージシャンだとローリング・ストーンズやU2など、結構いますよね。あと、20年頑張りたいですね」

そのためには、体調管理や喉の菅理などコンディション調整に細心の注意を払う覚悟だ。そんなTERUにとって、自らの理想像として、ひとりのシンガーを挙げた。

「ハイトーンでずっと歌っている小田和正さん。まさしく俺の目指すところなんです。あそこまで透き通った声で、長く現役で歌っていられるようになりたい。あの背中はすごく大きいですね」

小田和正に憧れるように若い世代のアーティストもTERUに憧れる人は多いだろう。コロナ禍によって、若者が夢を追えなくなった時代とも叫ばれている。27年間アーティスト活動をして、“表現者としての生き様”を次世代に伝えるとしたら、どんなエールを贈るのか。

「細かいことを気にしないことが表現者にとっていちばん大事なこと。1個1個気にしていると大事なものを見失うような気がするので、やれる時にやる。何がしたいかを自分で理解していれば大丈夫なんじゃないかな。売れる、売れないはとても重要なことになりますが、ある意味くじ引きで宝くじが当たったような感じに近い部分もあるので、努力で補っていく気持ちの強さがいちばん大事になると思いますね」

“誰にも負けない何かひとつほしい”という思いから、函館にスタジオを構え原点へと立ち返った。

函館で歌った曲が世に放たれて、聴いてくれた人たちが「やっぱり函館で歌うと違いますよね」と言ってくれた瞬間は、かけがえのない幸せだという。

(写真:岡田裕介)

「TAKUROも一緒にレコーディングした時に、とても気に入ってくれて。レコーディングが終わったあとに一緒に釣り行ったりして、その瞬間も幸せを感じましたね」

音楽を愛するという共通の思いを抱いて、集まった函館の同志。函館から始まったGLAYが紡いでいく、揺るぎない物語はどんな花を咲かせるのか。音楽を通じて”時代をつなぎ、次代をひらく”。GLAYの歩みは、これからも変わらない。

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