東洋経済オンラインとは

キャリアに向き合う人たちの生の声

  • 制作:東洋経済企画広告制作チーム
リクルートキャリアがこの6月から新たにスタートさせた次世代リーダー向けキャリア支援サービス「CAREER CARVER(キャリアカーバー)」。東洋経済オンラインでは、現役ヘッドハンターの声をお届けするなど3回に渡ってこの新しいキャリア形成支援サイトを紹介してきた。最終回となる今回は、サービスの対象者にあたる実際のビジネスパーソンを集め座談会を行うことにした。ビジネスの最前線で活躍する30~40代の彼らはキャリアについてどのように考えているのか。話を進めるうちに浮かび上がってきた共通する悩みと課題感。そして彼らが最終的に辿り着いた最適解は、きっと読者の皆さんが自身のキャリアを考える上でも参考になるはずだ。

まずは “ヘッドハンター” について聞いてみた。

集まっていただいたのは、32歳から45歳までの5人。それぞれの業種の第一線で活躍されている方々だ。バリバリのビジネスパーソンという印象を受けるし、非常にしっかりした考えを持っているように見受けられた。しかし、自分の未来については迷いや不安があるようだ。

Aさん(38歳):転職1回。外資系コンサルから事業会社へ。
ヘッドハンターのイメージは良くない。
Bさん(33歳):転職無し。大手商社。
充実した環境から転職の意思は無いが、将来的、効果的にヘッドハンターとの接点は検討。
Cさん(32歳):転職2回。現在大手ゲーム会社。
今回唯一CAREER CARVERを経由したヘッドハンターとの面接経験者。ヘッドハンターのイメージは向上し、有益なアドバイスをもらっている。
Dさん(39歳):転職を重ね現在4社目。ITコンサルで活躍中。
知人にヘッドハンターの存在。助言を得て着実なステップアップを踏む。将来は独立の意向。
Eさん(45歳):転職無し。大手メーカー。
所属会社の将来と自分の未来を重ね思案中。CAREER CARVERには期待。

― 皆さんはヘッドハンターと聞いてどのようなイメージを浮かべますか?

C:ヘッドハンターというと会社のホームページで社員紹介をみてアクセスしてくる人。対象者を一本釣りする人というイメージがあります。また本を出版したりメディアに露出しているのを見かける機会も多いので、普通の人には敷居が高くなかなか接点がない印象です。

E:もちろん全てがそういう訳ではないと思いますが、以前、会社の電話へむやみやたらに電話をかけられた経験があり、彼らに不信感があるのも事実です。不特定多数を対象にしているような、いい加減な人たちも・・・。

A:私は、採用側としてヘッドハンターと付き合ったことがあります。その時はすぐにこちらの求めている人材を出してくれて好印象でした。しかし一方で自分が相談する側となると、どういう人物か深くは分からない。正直ピンとこないのが本音です。

インタビュアー 宗次涼子
株式会社リクルートキャリア中途事業本部領域企画統括部エージェントアライアンス部部長。CAREER CARVER 立ち上げに関わる現場責任者。

― BさんとDさんは実際にヘッドハンターとのお付き合いがあるそうですが、印象はいかがですか?

B:サークルの先輩がヘッドハンターなのですが、彼の話を聞いているうちにイメージが変わりました。以前は皆さんと同様、私も「一本釣りする人」と思っていたのですが、最近は一人ひとりのキャリアを考え、企業と候補者をつなぐコンサルタントというように解釈しています。

D:私は初めて転職するときにヘッドハンターを利用して、とてもよく面倒をみてくれたのでその後も彼らを重宝しています。転職が成功した後も半年に一度くらいの頻度で定期的にキャリアについての話をしており、いまの職場で前職の経験が活きているか、現在悩んでいることはないかなど、親身になってフォローしていただいています。

全員:ほう。

A:Dさん、会社が決まったらご縁は終わる。そんなイメージをヘッドハンターには抱いていたのですが、実際は異なるということかな?

D:いいヘッドハンターは先のキャリアについても考えてくれます。もちろん全てがそういう方という訳ではありませんが。

A:それは意外でした。

ひとえに「ヘッドハンター」と言ってもその内実は玉石混交。残念だが、旧来の強引で大雑把なイメージが残っているのは事実。他方、求職者のことを客観的に見てくれるパートナーが増えているのも事実。そして話は、個々のキャリアについて広がっていく。

どうしたらいい?どうすればいい?
“具体性”を持ちにくい自分のキャリアプラン

― 現在、ビジネスの最前線で活躍する皆さんですが、ご自身の現在のキャリアについてどのように考えられていますか。悩みや不安はありますか?

A:私の場合、現在の会社に転職して一年。世間一般でいうマネージャー職、課長さんですね。前職でコンサルタントをしていたので、社内の業務はたいてい何でも無難にこなすことができるし、周囲からもそういった目で見られています。しかし自分自身の中では次に何を目指すのか「これをやりたい」ということを見つけられずにいるのです。いま面白いと思う業務は多いのですが、40歳に向かって何かひとつに絞っていかなくてはと思っている。それをどう決めたらいいのか、客観的に自分がどういう強みを持っているのかが分からずに不安を感じています。

B:そうですね、私も同じような悩みを抱えています。これまでずっと同じ会社に所属してきて、現在も転職を考えていない。これと言って会社に対する不満があるわけでもない。しかし客観的に見て、業界を離れたときに自分がどう評価されるのか、市場価値はどれくらいなのかということはずっと気になっています。今まで私は我々の業界ではよくあるキャリアパスを歩んできました。それが世間的に見て一体どういう価値をもつのか。喫緊の課題ではありませんが、今後仮に、希望していない部署へ異動となったときに立ち止まっても遅いと思うので、そういうことは常に意識しておきたいと考えています。

C:私の会社は出入りが激しく身近で転職する方も多いので、自分自身もそろそろ出た方がいいのかなと悩むことはあります。転職していく方々はベンチャーやスタートアップ企業へ行くケースが多いので、私もそういうところに行った方がいいのか?それとも社内に残って新しいキャリアを作っていった方がいいのか?色んな人に話を聞いてみたいと。

D:将来独立したいと考えているので、そのための準備を今の会社でしたいと思っています。そういう意味で現在のコンサルファームは適した環境です。今の職場で経験を積んで人脈も広げ、タイミングが整ったら会社を辞めるつもり。これまで合計で4社経験しているので、もうサラリーマンはいいかなという気持ちもあります。

E:私はこれまで20年以上ひとつの会社に勤めてきたのですが、最近ではなかなか自分のやりたいこともできなくなり、会社の居心地が悪くなってきました。拡大志向をとってきた企業が業績不振に陥り、社内の平均年齢は上がる一方でポストは埋まっている。組織として機能不全を起こしている状態。制度の締め付けなども社員にとって悪い方向へ進んでいます。ただ転職しようにも、この年(45歳)だと仕事も簡単には見つからないだろうという気もする。今後どういったキャリアを歩めばいいのか、そのために親身にサポートしてくれる方が必要だと感じています。

各々キャリアへの自信はあるものの、これからのことについて、WillやCanといった強みについて、社内や親しい人に相談できるケースは少ない。これが多くのビジネスパーソンの実情ではないだろうか。
 3年後、5年後の単位でキャリアプランが「具体的に」描けている人も少なく、「なんとなく」「確実性はないが」となるのは、客観的な視点の不足と言えるのかもしれない。そのための助言者がヘッドハンターなのだろう。

キーワードは客観視。
転職ありきではない、話せるという安心感。

— キャリアを考える上で転職することにネガティブな印象はありますか? また、ヘッドハンターが介在する意味は?

A:私が転職したときには「次のチャレンジをしたい」という思いが強かったのでそういった不安はありませんでした。

C:私も転職経験者ですが、リスクと転職によって得られるベネフィットを鑑みてこれまでやってきました。転職自体はダメなことでもないし、怖くもない。むしろ、今の会社に残ったほうがいいのか、それとも次のチャレンジを行うべきなのか。そういう時に客観的な意見をもらえる意味でヘッドハンターは活用できるよね。

E:新しいことにチャレンジしたいという思いはあっても、家族のことを考えると転職することに躊躇してしまいます。まだ子供が小さいとか、両親の介護とか。そういった個人の抱える事情によって、転職への向きも変わってくるんじゃないでしょうか。

D:私はヘッドハンターと頻繁に接触して今後のキャリア構築について相談しています。例えばコンサルへ行くのであれば2年間はいた方がいいとか、事業会社ではこういう仕事やステップを積んだほうがいいなんて話を教えて頂いており、転職はそういったキャリアの選択肢のひとつというのが私の考えです。

B:転職について真剣に考えたことがないので、正直なところイメージがあまり湧きません。今の仕事にはやりがいがあるので、もしそれがなくなったら転職を考えることになると思います。ただ、同じ会社で長いこと働いているとそれが日常化していく。普段当たり前のように思っていたものが無くなったときに、一体どうなってしまうのだろうという不安はあります。会社にすがるような生き方はしたくないし、社内ではキャリアを客観的に観てくれる人がいない。キャリア形成のためのヘッドハンターがいたらいいなと思います。

A:転職ありきと思いがちだけど、そういう相談の先に転職がある。そんなヘッドハンターがいたらと思います。

B:僕が今日お話を伺っていて浮かんだヘッドハンターのイメージは、ドクター。仕事が身体だとしたら、定期的に検診してどこか悪いところがないか、悪いところがあればどうやって治療すればいいか客観的にアドバイスしてくれる存在です。実際にそういった方たちとお付き合いしたいと思いました。

C:先日行われたイベント(7月に開催されたCAREER CARVERオープニングイベント)の後、実際に会ってお話をしてみました。その時に感じたのは、必ずしも転職ありきでなくても会うような関係を築こうとしている方が多いのかなということ。あなたの経験ならこういうキャリアがあるよとか、今の会社でもこういった部署に行けばキャリアが拓けるよというアドバイスを頂いたので、それを元にこれから社内で動いてみようと思いました。

— 今回CAREER CARVERについて話を聞いてみて、皆さんのヘッドハンターに対するイメージは変わりましたか?

全員:はい。

— 本日はありがとうございました。(了)

 

今回の座談会の参加者から出た言葉は、多くのビジネスパーソンが感じていることでもある。サイトオープン以来、当初の予想を大幅に上回る勢いで会員数が伸びているというCAREER CARVER。候補者に新しい選択肢をもたらすのだから、これは当然の伸びと言えよう。

また、CAREER CARVERのヘッドハンターたちは、この新しいプラットフォームを成功させるべく、いや、本来あるべきヘッドハンターの形を体現するためと言おうか、数をこなすよりも、まずはしっかり求職者のレジュメと向き合っているそうだ。ヘッドハンターが「キャリアに伴走してくれる」のならば、ビジネスパーソンの期待を受け、日本の転職市場が大きく変わっていくことになるだろう。