建築主に選ばれる、進化するシステム建築 一般工法に比べ、低コスト・短工期・高品質

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幅広いラインナップがそろい「基礎」もシステム化

建築主の関心の高まりに応え、システム建築を提供する企業も増えているが、その中で、日鉄物産システム建築の強みはどこにあるのか。

「平屋だけでなく2階建てまで対応可能であり、H形鋼の柱で構成するコストを優先した鉄骨システムと角形鋼管の柱で構成するレイアウトの自由度が高い鉄骨システムから選択可能であるなど、豊富なバリエーションを持っていることは、システム建築メーカーの中でも際立っていると自負しています。また、すべての商品が、さまざまな地盤条件に対応できる当社独自の基礎システムを保有しています。そのため、基礎を含めた形で、最適な設計が可能になり、コストダウンや工期短縮が図れます」と生井社長は話す。慢性的な型枠工、鉄筋工の不足が工期に影響が出るケースがある中、同社の基礎システムはこれらの職人が必要なく、基礎工事での大幅な省力化と工期短縮が可能となる。

連続フーチング基礎(直接基礎タイプ)
QFU(直接基礎タイプ)
QFP(杭基礎タイプ)

幅広い商品ラインナップがそろうのも同社ならではだ。平屋専用の規格型システム建築「SUMISYS TiO(ティオ)」は、低コスト・短工期というシステム建築のメリットを最大限に生かすことができる商品だ。「SUMISYS TREO(トレオ)」は、建築主のニーズの高度化・多様化に対応する自由設計型のシステム建築である。さらに21年4月に登場したのが規格進化型の「SUMISYS NEO(ネオ)」だ。「ネオ」は、コストメリットに優れた規格型に一定の自由度を持たせた商品で、柱脚や基礎など選択できるバリエーションは3商品の中で最も多い。また、内部の柱の列を適切に配置することで、大規模な建築や、従来のシステム建築では対応の難しかった、より厳しい設計条件にも適応できるという。

「建築主様のニーズは年々高度化・多様化する傾向がありますが、『ネオ』はこれらに応えることができる新商品です。当社にとってこれから大きな柱となる戦略的な商品と位置づけています」と生井社長は語る。

商品マップ
「TiO」システム構成概念図
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