アドバンスクリエイトの高収益の秘密に迫る 躍進する保険業界のイノベーター

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インシュアテック推進室 IT開発課
上島宏之

一方、営業現場を力強く支える数々の自社システムを開発しているのは、IT開発部門である。インシュアテック推進室IT開発課の上島宏之氏は、顧客のニーズにマッチしたシステムを開発できる理由の1つとして「各現場との距離の近さ」を挙げる。「お客様と営業現場をつなぐコールセンターや、営業を担う支店と密にコミュニケーションを取ることで、お客様のリアルな声を迅速に開発に反映できます」と語る。

それ以上に大きな強みとして上島氏が挙げたのが、「濱田社長をはじめとした経営陣との距離の近さ」だった。その最たるものが、毎朝行われるという代表取締役社長の濱田佳治氏とのミーティングである。「社長から直接ビジョンや戦略を聞き、システムの全体像やその目的をきちんと理解することで、より質の高いシステムの開発が可能になります」と上島氏。そして何より「自分が作っているシステムの意味や価値を知ることが、やりがいにつながる」と言う。エンジニアたちのこうした仕事に対する前向きな姿勢が、システム開発の「現場力」を高めている。

直営支店は20代が主力。若手が躍進を牽引

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取締役
OMO営業本部 副本部長 兼
オフラインマーケティング 推進部長
橋本孔治

同社の収益を生み出す営業の「現場力」にはもう1つ、大きな特徴がある。それは、若手社員の活躍が目覚ましいことだ。同社の発表によると、直営支店における新契約の年換算保険料の50%以上を32歳までの若手社員が稼ぎ出している。人生経験豊富なベテランが主力とされた従来の保険業界の常識では考えられないことだ。これに対し、取締役の橋本孔治氏は「当社では新入社員研修をはじめとした社員教育を通じ、人間性の育成を徹底しています。キャリアや年齢に関係なく社員が成果を出せる理由はそこにあると考えています」と強調する。

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名古屋支店
黒木龍二

名古屋支店の黒木龍二氏は、入社2年目にして同社屈指の営業成績を誇る。黒木氏は「研修や毎日のミーティングで濱田社長から教わったのは、営業のテクニックではなく課題に対する向き合い方やお客様に対する心構えです。営業に関係ないように思えても、お客様に接するとその言葉の一つひとつに深い納得感があります」と語る。また入社4年目ながら神戸支店の支店長を務め、トップセールスを続ける荒谷典和氏はこう続ける。「社長の教えの根底には『お客様を第一に考える』という姿勢があります。だからこそお客様が『ほかでもない荒谷さんから保険に入りたい』と言ってくださるのだと思っています」。

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神戸支店長
荒谷典和

とりわけ2人の言葉から際立つのは、ポジティブな明るさと仕事に対する高い意欲だ。「私自身がアドバンスクリエイトを好きであることが最大のモチベーション。当社ならお客様を幸せにする最適な保険を提供できるという確信があるから、自信を持って提案できます」と荒谷氏はトップセールスの秘訣をひもとく。社員一人ひとりの中に醸成された会社への愛情と信頼。ここにほかがまねできない同社の「現場力」の源泉がある。

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