ヘッドハンターがキャリア形成に
伴走してくれる時代

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
 リクルートキャリアが新たに立ち上げた次世代リーダー向けキャリア支援サイト、「CAREER CARVER(キャリアカーバー)」。連載2回目となる今回は現役トップヘッドハンターや、それを束ねる会社の代表として業界を熟知しているお三方を迎えた対談をお届けする。現在の転職市場におけるトレンドや、普段はなかなか知ることの出来ないヘッドハンター業界の実態。また実際に彼らを活用することでキャリアアップに成功した事例など、変化の激しい現在を生きる全てのビジネスパーソン必見の内容だ。いまは転職のことなど関心がない。そんな方にこそぜひ読んでもらい、キャリアを考えるきっかけにして欲しい。

35歳限界説の崩壊、海外ニーズの伸び…、
今の求人の肌感覚をズバリ!

佐藤 転職市場がどのような状況か、みなさんのご意見をお聞かせ下さい。

福留市況の改善によって求人数は増加傾向にあります。これは特定の業界に限らず、市場全体に当てはまることです。それに伴い人材の動きも活性化しており、若年労働力の採用ニーズは引き続き堅調を維持しています。加えて現在のトレンドとして言えるのが、ミドルからシニアの人材に対する採用ニーズが高まってきていること。人口減少によって今後深刻な人材、リーダー不足になることを見越しての動きが感じられます。

丸山 私もその点については同感です。転職が決まった人の平均年齢が上がっており、50歳で転職に成功したという例も出てきています。これまで世間で言われてきた「35歳限界説」が崩れ始めてきている。若年層の補完としてではなく、重要な責任あるポジションを任せる対象としてミドル層のニーズが高まっています。あと地方で目立つ動きとしては事業承継。2代目や3代目へのスムーズなバトンタッチに資する番頭候補を採りたいというオーダーが増えてきています。

重國 お二方のお話に付け加えると、海外進出に伴う求人ニーズが増えてきているというのが実感です。それは大手の日系会社だけでなく、中小の企業も命題として掲げている。以前からすでに海外進出を果たしている企業であれば、これまで欧米を中心としていたものが東南アジアや、それを飛び越えて中米、南米、アフリカまで。もう少しアーリーステージの企業であれば東南アジアの求人が中心となっています。

佐藤 海外ニーズはリーマン・ショック後から大きく高まっていましたが、それは主に中国を中心としたものでした。現在では中国の求人が落ち着いている一方、第三国でのニーズが増えてきている。「グローバル」ということが特別なものではなくなったという印象です。

次ページみんな実はよく知らない、ヘッドハンターの姿