太るために薬まで飲むアフリカ人女性の不思議 ステロイドを使用した結果、死に至るケースも
アフリカの女性向け情報サイトAfriqueFemme.comには、「早く太るためのアドバイス」と題する記事が載っている。「体重を増やすのは簡単なことではない。忍耐と規律ある食事が必要だ」「まずは普段食べているもののカロリーを計算しよう」「水分をよく取ること」「最低8時間の睡眠をとること」などのアドバイスは、そのまま瘦せるための記事にも通用しそうで面白い。
ただし、「消費するよりも多くのカロリーを摂取する必要がある」「まずは1日5、6回の食事から」「体重増加が停止したときは、摂取カロリーを増やすのが肝心」「サプリは体重増加を容易にする」などの言葉に見えるのは、まぎれもなく彼女らの目指すアフリカンビューティだ。
人気を博す「太り薬」
最近のレポートによれば、セネガル、象牙海岸、マリなどでは、太るための「美容品」が市場に数多く出回っている。例えば、臀部を太らせるクリームや、食欲増進の効果ももつ抗ヒスタミンシロップ、原料表記のない錠剤などである。
クリームを塗るだけで部分的に太ることが可能だとは考えにくいが、これらの「夢の薬」は、市場で人気を博している。同レポートは「眠気、心臓血管障害、肝不全、肥満、糖尿病、高血圧……」など、多くの副作用の可能性を挙げ、夢への投資への代償を警告している。
言語学研究、日本企業勤め、翻訳、通訳、フランス語教師、日本語教師を経て、ライターに転身。40か国以上への渡航経験とフランス、ポーランド、イタリア、中国での居住経験で培った相対的視点、多言語知識を生かし、世界の事情を日本に紹介している。山田流箏曲助教授。
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