業務のムダ、解消のカギは「自動化と情報共有」 販売管理にありがちな手間と属人化を一挙解決

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新しい業務システムを導入するとなると、企画から要件定義、実装まで一定の開発期間を要し、さらにコストもかかるのが一般的。いざ実装した後も、慣れるまでそれなりの時間がかかる。しかし「楽楽販売」は発想の根本が違う。システムのほうを、それぞれの企業のやり方に柔軟に合わせてから導入するイメージだ。

「業務フローは各企業によって千差万別です。だからこそ、自由に構築できる仕組みが必要だと考え、ノンプログラミングの製品となっています。画面上の操作だけで、自社のフローに合わせたオリジナルの業務システムが簡単に構築できます。柔軟にカスタマイズできるため、パッケージ商品ではカバーできない業務にも対応できるのです」(伊勢氏)

プログラミング言語を使うことがないため、プログラミング経験のある専任の情報システム担当者がいなくても、安心して導入できる点は魅力だ。実際、導入企業の担当者の中にはITに苦手意識を持つ人も多く、むしろ精通している人のほうが珍しいという。それでいて、導入後は着実に効果が出ており、ラクスの調べによれば、販売管理にかかる時間が表計算ソフト使用時と比べて10分の1に、コストは同じ比較で5分の1に減少している。図を見るとその理由は一目瞭然だが、ルーティンワークの自動化によってデータ登録および書類作成の時間が激減しており、必然的に締めの時間も減っている。何より、「引き継ぎ・共有」の時間がゼロになったことで、無駄の徹底的な削減と、シームレスな情報共有が両立できていることがわかる。

ちなみに、ラクス自身も「楽楽販売」をフル活用。当初は表計算ソフトで販売管理を行っており、請求金額のミスも発生していた。それが、「楽楽販売」の活用でミスがなくなり、受注処理の時間は3分の1と大幅に短縮。現在ではカタログやパンフレットの郵送依頼、社内システムのパスワード再発行といった各種事務タスクの管理と、社内業務のほとんどをカバーしており、新入社員もすぐに使いこなしているという。

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