米株反発、イエレン次期財務相の姿勢を好感 ダウは116ドル高、ナスダック198ポイント上昇
[19日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。バイデン次期政権の財務長官に指名されたイエレン前連邦準備理事会(FRB)議長が議会の公聴会で、大規模な経済対策の必要性を訴えた。
イエレン氏は上院財政委員会が開いた指名承認公聴会で、追加の新型コロナウイルス対策で「大きく行動」するよう求め、債務拡大につながっても恩恵は代償を上回るとの考えを示した。
グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネージャー、トーマス・マーチン氏は「きょうはもっぱらイエレン氏と同氏が求める景気刺激策が材料だ」とし、刺激策へのフォーカスが「上昇持続の土台になる」と話した。
企業決算では、バンク・オブ・アメリカが発表した2020年第4・四半期決算が減益となったものの、信用コストの減少で市場予想ほどは落ちまなかった。株価はいったん上昇したものの、結局0.7%安で引けた。
ゴールドマン・サックス・グループの第4・四半期決算も利益が2倍以上に増加したが、株価は当初の高値から押し戻され、2.3%安で取引を終えた。
業種別ではS&Pの主要11部門のうち8部門が上昇。景気に敏感なエネルギーが上げを主導した。公益事業や主要消費財、不動産は下落した。
ゼネラル・モーターズ(GM)は9.7%高。傘下の自動運転車メーカー、クルーズが無人運転車の商用化に向けマイクロソフトと提携すると発表した。
ボーイングは3.1%高。カナダが18日、2年近くに及んだ「737MAX」機の運航禁止を20日に解除すると発表した。欧州当局も、運航再開を来週承認する方針を示した。
ネットフリックスは引け後の取引で11%超急伸。第4・四半期の有料契約者数の伸びが市場予想を上回った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.92対1の比率で上回った。ナスダックでは2.15対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は138億7000万株。直近20営業日の平均は129億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 30930.52 +116.26 +0.38 30887.4 31086. 30865.
2 62 03
前営業日終値 30814.26
ナスダック総合 13197.18 +198.68 +1.53 13132.7 13206. 13078.
3 86 70
前営業日終値 12998.50
S&P総合500種 3798.91 +30.66 +0.81 3781.88 3804.5 3780.3
3 7
前営業日終値 3768.25
ダウ輸送株20種 12900.15 -46.13 -0.36
ダウ公共株15種 857.45 -3.64 -0.42
フィラデルフィア半導体 3093.32 +100.55 +3.36
VIX指数 23.24 -1.10 -4.52
S&P一般消費財 1334.81 +7.67 +0.58
S&P素材 475.92 +1.88 +0.40
S&P工業 753.50 +2.40 +0.32
S&P主要消費財 672.76 -2.99 -0.44
S&P金融 515.60 +2.22 +0.43
S&P不動産224.97 -1.23 -0.54
S&Pエネルギー 329.30 +6.72 +2.08
S&Pヘルスケア 1373.74 +10.48 +0.77
S&P通信サービス 217.44 +4.00 +1.87
S&P情報技術 2270.25 +29.30 +1.31
S&P公益事業 319.15 -1.20 -0.37
NYSE出来高 11.19億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28735 + 65 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 28715 + 45 大阪比
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