「選ばれる」茨城県圏央道沿線の魅力の源泉 雪印メグミルクもキユーピーも茨城県に立地
全国の候補地の中から阿見町を選定
雪印メグミルク 阿見工場 荻原 秀輝 氏

雪印メグミルクグループはチーズやバター、マーガリンなどの乳製品、牛乳やヨーグルトなどの飲料・デザート類、飼料・種苗などの事業を展開しています。阿見工場ではそのうち、プロセスチーズ、マーガリン類を製造しています。阿見総合物流センターを併設しており、雪印メグミルク最大の工場です。阿見工場は2014年3月に操業を開始しました。当時、プロセスチーズ、マーガリンは関西、厚木、横浜の3工場で製造していましたが、いずれの工場も老朽化が進んでいました。また、北海道や海外からの原料をそれぞれの工場に運んで製造した後、さらに工場間、冷蔵庫間などで製品を移動させるなど、物流も複雑で無駄も生じていました。そこでこれら3工場の集約化が必要だと判断しました。
茨城県阿見町の現在の地(阿見東部工業団地)を選んだ理由はまず立地です。最大の消費地である東京都心から50km圏内であることに加えて、圏央道の阿見東IC、常磐道の桜土浦ICにも近いため、高速道路網、JR貨物駅の利用が可能です。港湾も近いので、北海道や海外からの原料チーズの輸送に便利だと考えました。
また10万m2以上のまとまった土地区画の取得が可能であるということも決め手の1つです。実は、阿見町に決めるまで、全国数十カ所の候補地を検討しました。スペック的に優れていたこともありますが、茨城県の物流総合計画などの施策によりきめ細かくサポートいただけました。
阿見町は市街地や住宅地もあるほか、近隣の市町村から地元の従業員を採用できるという点も安心でした。当工場では、プロセスチーズやマーガリンの製造工程の工場見学も行っています。地域の皆様に親しまれ、安心してご購入いただける情報発信の場としても、当工場の役割は大きいと感じています。
五霞の地で間もなく50年、地元の魅力づくりに貢献したい
キユーピー 五霞工場 総務課 柴田 稔 氏

当社の五霞工場は1972年、現在の五霞町の地に、東日本の調味料生産拠点工場として設立しました。マヨネーズ、ドレッシングなどの家庭用調味料や、業務用の調味料を製造しています。グループ工場を含めた敷地面積は31万8385m2で、国内のキユーピー工場の中では最も大きい工場であるとともに、当社の東日本のマザー工場です。
当社工場は圏央道・五霞ICのアクセス道である新4号国道の最寄りに位置しています。設立当初はまだ開発も途上でしたが、現在ではこの周辺に5カ所の工業団地が整備されました。多くの企業が進出していることからもわかるように、産業立地の優位性が飛躍的に進んできたと感じています。
圏央道の開通により、五霞町の立地優位性もかなり高まりました。2015年3月には、久喜白岡JCT-境古河IC間が開通しました。当社にとっても、運送部門の労働時間の削減や、運用の広がりにつながっています。また、東京・神奈川・山梨方面への配送の仕事の幅も広がってきています。
当社がこの地で操業を開始してから間もなく50年になります。キユーピーグループでは、地元の皆様に感謝するとともに、新たなまちの魅力づくりに貢献したいと考えています。五霞町では「みんなで進める協創のまちづくり」が推進されています。その取り組みに貢献したいという思いから、「ふるさと納税の返礼品の提供」「お祭りへの全面協力」「道の駅のメニュー開発」などの取り組みなどに協賛させていただいています。さまざまなイベントを通して、キユーピーグループ商品を知っていただく機会になればうれしいです。