「Visa Business Pay」が秘める可能性
「Visa Business Pay」で
日本の法人決済の選択肢を広げたい
---「Visa Business Pay」を日本独自に開発した理由はどこにあったのでしょうか
森田 個人市場ではカード決済のメリットが理解されているにもかかわらず、日本の法人決済市場においては、現金や振り込みといった旧態依然の方法でしか支払えないケースがほとんどです。
しかも、請求書発行業務などでは、印刷代、郵便代、人件費などのコストが毎月かかっているわけです。
初期導入費やランニングコストを抑え、請求書や領収書の発行と債権回収コストを同時に抑えるシステムができないかと考えて、「Visa Business Pay」を開発しました。またシステムを一度ご覧いただければわかるのですが、「今まで何でこういったシステムがなかったんだろう?」と思っていただけるものにしました。どんな業種業界のサプライヤーの方にも簡単にご利用できるものだと思っています。複雑な機能や余分な操作をできるだけなくし、いつでも、どこでも、どなたでも、ご利用いただけるシステムです。説明書なしで登録後、その日からご利用いただき、どのように「Visa Business Pay」をご活用されるかはサプライヤー様次第だと思っています。
---「Visa Business Pay」は、サプライヤー(供給元、納品業者)だけでなく、バイヤー(買主)にとってもメリットがありますね。
森田 通常のカード決済のメリット、たとえば、カードによってはポイント加算なども利用できます。また、手持ちの現金がない場合の支払いの利便性は保ちつつ、24時間いつでも支払え、請求書の保管、利用履歴などをウェブ上で管理することができます。
請求書や領収書がタイムリーに発行できることに加え、支払い済みの代金の取り消しや変更、再請求などにも柔軟に対応できます。もちろん、スマートフォンやタブレット端末、携帯電話などでも簡単に決済できます。
---「Visa Business Pay」は、この4月にサービスをリリースされたそうですが、現状の手応えや今後の目標は。
森田 「Visa Business Pay」の申し込みには事前にカード加盟店との契約が必要です。これまで決済インフラがなかったため、カード決済を断念していた企業や、カード導入に関心があっても導入コストの点で断念されていた企業から、全国のアクワイアラー(加盟店契約会社)に問い合わせが増えています。さまざまな業種業態の企業の業務効率化に必ずお役に立つと手応えを感じています。
コールセンターなどによるきめ細かな対応にも自信を持っています。とはいえ、今回のシステムが完成形とは考えていません。いまだに、この仕様を残したほうが良かったのではないかと、思っていることもあります。ですので、ぜひ実際ご使用いただける方からのさらなる追加機能などご要望があれば、いつでもご連絡をいただければ幸いです。
日本のB2B決済手段の主流がカード決済になるまで、これからも市場に合った商品やサービスを提供し続けたいと考えています。