津谷会長×東京大学新聞
若いときに学ぶ、クリエイティブの重要性 ― 著書に切り込む後輩に、津谷氏が託す思いとは ―

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帰国、そしてボルテージ起業へ。
クリエイティブ留学で学んだこと

後藤 帰国後は一度、博報堂に戻られてお仕事をされていますね。

津谷 36歳で起業するまで2年半在職していたのですが、とても密度の濃い毎日を過ごしていました。社内ベンチャーを立ち上げ、プライベートでは長編の脚本を一つ書き上げたり、個人の事業としてウェブサービスを立ち上げたりしました。ほかにも海外の調査として西海岸と東海岸の会社を100社見に行ったり、日本のベンチャー起業家に話を聞きに行ったり。アニメ映画の制作を手伝ったこともあります。あらゆる可能性に手を出して駆け抜けた2年半でした。

後藤 多彩な内容ですね。帰国されてそのまま代理店にという選択もあったと思うんです。それが起業になるのはUCLAで学んだことがポイントになっている?

津谷 コンテンツを制作するときには「共感を得る」ことが何よりも大切であることとか、クリエイティブのイロハをUCLAでは学びました。だけどそれ以上に重要なのは「ビジネスに繋げる」ことの重要性。作品を作ることは力半分、残りはためらわずに売り込みに行くのが大切とか、そういう発想をアメリカ社会で学びました。チャンスは人から与えられない。自分で切り開いていかなければいけない。そのために扉を100回叩き続ければ、そのうち1回は話を聴いてくれる人が出てくる。そういうアグレッシブなマインドは起業する際も大いに役立ちました。

今後の夢。そして未来を担う若者に向けてメッセージ

後藤 津谷さんの今後の夢についてお聞かせください。

津谷 まずは今やっているアメリカでの事業を黒字化すること。ようやく人も安定してきてうまく回るようになってきたので、今後はシリコンバレー発のクールジャパンみたいなことに積極的に取り組んでいきたいと考えています。あとはまだ世の中にない新しくて面白いものの創造。僕は80年代から90年代にかけてバーチャルリアリティやSFXなどの登場に魅了され夢中になっていました。今後はそういったクリエイティブ・テクノロジーの分野、アートやテクノロジーでお金を稼ぐことにもビジネスを広げていきたいと思います。また新しい映画の脚本も現在執筆中なので、それを完成させることも今後の大きな夢の一つです。

後藤 最後に、私たち後輩の東大生に向けてメッセージをお願いします。

津谷 とにかく新しいことにチャレンジしてほしいなと思います。凝り固まったビジネスモデルを回す仕事ではなく、自ら草を刈って前人未到のことを行っていってほしい。まずは会社に提案してみて下さい。そういう動きを歓迎するステージに会社があるかもしれません。起業はリスクが高いので全員には勧めませんが、どうしてもやってみたい人は、外に飛び出す。たとえ人気企業に入っても、学歴や職歴を投げ出しても飛び出していく勇気。それを忘れずに社会人になってからも頑張ってもらいたいと思います。(完)

 

[東京大学新聞オンライン篇]

『東大生思考』を捨てよ! ボルテージ津谷会長からのメッセージ
  津谷祐司×東京大学新聞


――津谷さんは、学生時代をどのように過ごされていましたか?

津谷 大学時代は、表面的に言うと楽しい時間でした。僕は、工学部の都市工学科の出身なのですが、学科では実験が多く毎日忙しかったですね。……


続きは、「東京大学新聞オンライン」で!