なぜ、結婚式場選びでクチコミが流行るのか!?
結婚式場契約件数業界ナンバーワン*の「ウエディングパーク」がけん引する新たな市場
※結婚準備クチコミ情報サイト「ウエディングパーク」における2014年4月1日現在の結婚式場契約件数
(ウエディングパーク調べ)
最新のIT技術を駆使した使い勝手のよいサービスに強み
ウエディングパークの成功は、まさにインターネット市場の広がりを予見し、パイオニアとしてそのニーズに応えた結果であろう。だが最近では、同社の後を追うように、結婚式場検索サイトも増えている。その中で、ウエディングパークが顧客から支持されているのには、どこに理由があるのか。
日紫喜社長は、「最新のIT技術を活用した質の高いサービスには自信を持っています」と話す。
同社ならではの沿革がその背景にある。というのも同社の親会社は、「Ameba」サービスなどのほか、インターネットサービスを幅広く手がけるサイバーエージェント(以下、CA社)なのだ。「具体的な経営戦略は当社に任せられており、自由にやらせてもらっている」(日紫喜社長)というが、グループとしてのシナジーは発揮されている。
ウエディングパーク 営業本部の房紘士本部長は、「『Ameba』と連携したユーザー向けのイベントなども好評」と説明する。
昨年9月には、「Ameba」が運営する女性ブロガーコミュニティと連携し、東京の有名結婚式場である目黒雅叙園にて開催されたイベントのなかで、人気女性ブロガー400名向けに、新作ウエディング衣装公開ショーも実施した。
全国に8カ所の拠点ネットワーク
社員による直販体制できめ細かくサポート
房本部長は「IT活用のノウハウをお客様に提供することで、式場の申し込みという契約に結びつく提案ができるのも当社の特色」と力を込める。
「ウエディングパーク」では、ユーザーが式場の下見や資料請求をしたいと思った場合は、直接、式場のサイトを訪問する仕組みになっている。一般的な結婚式場検索サイトでは、個人情報の取得までをサイトにゆだねるため、広告のデザインや表現などに制約も多い。「ウエディングパーク」なら、自社ならではの自由な方法でユーザーにアピールできる。
「どんなキャッチフレーズがユーザーに響くのか、式場のどんなコメントに安心するのかといった、コンバージョン(成果)につながるデータを細かく収集しています」(房本部長)。
これらの結果は、ウエディングパークに所属する専任の講師が、全国各地で合計100回以上に渡り開催しているセミナーなどで公開されているという。 スマートフォンに最適なサイトを簡単な操作で作成できる「スマつく」などのツールも好評だ。
特筆すべきは、このようにITに強みのある企業でありながら、全国8カ所に拠点を設け、同社の社員が直接営業活動を行っていることだ。
「ネット企業だから東京だけでできるというものではありません。結婚式場は特に地域性が表れます。それぞれの地方の式場やカップルのニーズに応えるためには、文字通り、きめ細かくお客様を回り、ひざをつきあわせてのヒアリングや提案活動が不可欠」と房本部長は説明する。