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季語の誕生 宮坂静生著

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俳人であり信州大学名誉教授である著者は、「市販の歳時記は自分の住んでいる地方の季節にはあわない」という指摘に、歳時記の季語にとらわれ実景がおろそかになりがちな俳句作りに疑問を抱く。ことばは時代とともに変わるもの、移り変わりの速い現代において季語の見直しもまた必要と、季語の本意が成立した背景を探る。

雪、月、花など主要な季語の成立経緯をたどりながら、平安貴族によって育まれた季語の底流には縄文時代から人々に蓄積された生活意識があったのではないかと考察。都中心だった季語の本意を見事なまでにひるがえし、新たな季語を称揚した松尾芭蕉こそ季語変革の先駆者と位置づけ、新たな季語論を提言する。

岩波新書 735円

  

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