「企業変革支援」でマイクロソフトが進む道 顧客を「成功へと導く」マネジメントの極意
「カスタマーサクセスマネジャー(以下、CSM)」。文字どおり「顧客を成功へと導く伴走者」を指す。サブスクリプションビジネスにおいてCSMの役職を設けている企業は少なくないが、「日本でこれだけの人数を確保している企業はまれでしょう」と自信をのぞかせるのは、日本マイクロソフトでCSMチームを率いるワークスタイルイノベーション推進統括本部 統括本部長の榎本直子氏だ。
「現在、日本マイクロソフトには32名のCSMが在籍しています。われわれが担当する領域は、モダンワークプレースといわれるもので、すでに導入いただいている『Microsoft Teams』や『Microsoft SharePoint Online』、『Microsoft Exchange Online』、『Yammer』など、効率的に仕事を進められる製品の利活用を徹底的にサポートします」(榎本氏)
“使いこなす”を実現するチェンジマネジメント
製品の売り上げ責任はCSMの役割には一切入っていない。自分たちの製品に自信を持ち、使いこなしてもらえれば、おのずと継続してもらえると考えるからだ。「マイクロソフトの製品を使いこなしてもらえれば、ワークスタイルは必ず変革させることができる」(榎本氏)との思いも強い。
ただし、この“使いこなす”というのが難しい。いくらIT部門が製品の利便性を訴えたところで、なかなか定着しない。とくにコラボレーションツールのような製品は、チーム全体で使ってこそ真価が発揮できるため、導入担当者としては悩ましいところだろう。そこで、マイクロソフトのCSM部隊では、チェンジマネジメントの領域まで踏み込み、そのメソッドをユーザー企業に提供しながら強力な伴走を行うのだ。
では、マイクロソフトのCSMはどのようにユーザー企業をサポートしているのだろうか。