
産着は赤ちゃん生まれた後に最初に袖を通す伝統の着物。白絹で丁寧につくられた産着には、虫が付かないよう「麻の葉」の模様を折り込み、魔よけの「背守り」が縫い込まれている。かつては、お宮参りをする際の正式の着物として広く用いられていたが、今ではすっかり廃れている。
これに危機感を抱いたのが、父親の代から着物の仕立てを家業としてきた真和(http://ubugi.jp/)の内田勝三社長。今では、白絹の産着を手作りできる職人はほとんどいなくなっており、「このままでは大切な日本の文化が廃れてしまう。親子の絆が薄くなっている今こそ日本独自の文化を見直すべきではないか」と発奮。数年前からインターネットを通じて産着の販売を開始した。産着の価格は4万8000円から。そのほかオリジナルの掛け着なども取りそろえた。「材料代、手間暇を考えるとまったく利益は出ない。それでも高く感じられるのか、ほとんど注文はなかった」。安産の神様が祭られる水天宮でチラシ配りをするなどして営業を行っても、反応はほとんどなかったという。
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