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安倍インド訪問延期、新幹線輸出に何が起きた? 草の根から始めても開業までには紆余曲折

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2016年11月、川崎重工業兵庫工場を訪れ、新幹線車両を視察したインドのモディ首相と安倍首相(写真:共同通信)

安倍晋三首相は12月15~17日の日程でインドを訪問し、モディ首相と首脳会談を行うはずだったが、直前の13日になって延期となった。

インドでは2023年の全線開業を目指し、日本の新幹線方式によるムンバイ―アーメダバード間の高速鉄道計画が進んでいる。今回のインド訪問で安倍首相はモディ首相と高速鉄道計画についてより突っ込んだ議論をすると思われていたが、なぜ延期となったのだろうか。

延期の理由は治安悪化だが…

インドには複数の高速鉄道計画がある。世界の高速鉄道先進国の技術を用いてデリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ、バンガロールなど主要都市を高速鉄道で結ぶというものだ。中でも先行しているのが日本の新幹線方式によるムンバイ―アーメダバード間の建設計画。2015年12月に実施された日印首脳会談で覚書が交わされた。

営業キロは東京―新大阪間よりやや短い505km。総工費は約9800億ルピー(約1.5兆円)で、そのうち8割が円借款で賄われる予定だ。

車両は東北新幹線用のE5系をインド向けにカスタマイズすることが決まっており、2017年9月14日に安倍首相とモディ首相が出席し、アーメダバードで起工式が行われた。

今回の訪問延期の理由は、首脳会談が予定されていたインド北東部、アッサム州の治安が悪化したというもの。しかし、その裏では、高速鉄道計画に影響を与えかねない事態がインド国内で起きていた。

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【州の新首相がインフラ計画見直しを発表】

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