出社後すぐにやりがちな「無駄」な作業とは? マイクロソフトの生産性向上を支えたもの
組織改革を推進・加速させるためにはどうすればよいのか――。企業の先進的な取り組みや専門家へのインタビューを基に、答えをひもといていく本連載(全6回)。第2回となる今回は、徹底的な生産性の向上で売り上げを向上させた企業、それを支えたコミュニケーションツール活用の神髄に迫る。
「『Microsoft Teams』はマイクロソフト史上、最速で成長している製品です」
そう語るのは、日本マイクロソフトで「Teams」のマーケティングを担当する春日井良隆氏。
現在「Teams」を利用する組織は全世界で50万を超え、総収入ランキングの上位に名を連ねるグローバル企業の利用割合が極めて高いという。日本企業の利用も、加速度的に広がっている。
「Teams」はなぜ、多くの企業に受け入れられているのか。春日井氏は2つの要因を挙げた。
「1つ目は、企業の中で“個人”ではなく“チーム”で成果を出すことが求められる時代になったこと。2つ目はチャットの隆盛。そのスピード感やグループ展開の素早さを日常生活で体験し、当然ビジネスの世界でも求められるようになりました」
仕事をするうえで最も手間となる他者への伝達
「Teams」は、簡単に言ってしまえば、「チャット」「会議・電話」「ファイル」を案件ごとに効率的に管理するもの。それぞれ単体の機能は、さまざまな企業からビジネス向けサービスとして提供されているが、これらすべてを“1つのプラットフォーム上”で実現しているものはない。
「チャット」「会議・電話」「ファイル」を案件ごとに管理する。実はこれが個人の仕事を驚異的に効率化させる。