住まいにとどまらない「新たな価値」の創造 時代と共に進化する不動産総合デベロッパー

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具体的には、CSRの重要テーマとして「価値あるライフスタイルの創造」「コミュニティの形成」「高品質で快適な空間の提供」「環境・文化の醸成」の4つを掲げ、SDGsとひも付けた取り組みを進めている。

富山県の再開発事業がいい例だろう。地方都市の中心市街地再生事業のモデルケースとして全国的に注目されているこのプロジェクトに、同社は早期から参画。施設を建設するだけではなく、地方創生・地域活性化を実現するための、マンションや街全体のコミュニティの形成など、文字どおりの「街づくり」を支援している。

また、都市部に住むマンション居住者が地方の特産品を購入できる「レーベンクラフト」プロジェクトなどを通じて、地方活性化に貢献しているほか、13年に本格参入した発電事業は、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの取り組みを推進し、環境課題に対する企業の責任を果たしていくという狙いがある。

次の50年、100年と消費者から選ばれ続けるために

同社は、マンション供給戸数が6年連続でトップ10(※1)に入り、とくに東北エリアにおいては3年連続ナンバーワン(※2)となっている。独立系デベロッパーとして存在感を示しているが、さらなる成長のためにどのようなビジョンを描いているのか。

  • ※1 不動産経済研究所調べ
  • ※2 2018年1月29日 建設新聞掲載

「国内では、首都圏だけではなく地方都市での供給を増やしていきたいと考えています。強みのある東北地方に加え、東海や西日本にもさらに進出していきます。18年にベトナム・ハノイ市に駐在員事務所を設立するなど、海外へも目を向けています。ベトナム・ハイフォン市における分譲マンション開発プロジェクトを進めており、オール日系企業による初の分譲マンション開発として注目されています」

創業50周年まで3年を切った。同社が次の50年、100年と消費者から選ばれ続けるために、非常に重要な時期にさしかかっていると言っても過言ではないだろう。

「やみくもに拡大を目指したわけではありません。あくまでも、お客様に評価いただき、選んでいただいた結果だと感じています。引き続き、『幸せを考える。幸せをつくる。』というビジョン、『ライフスタイルに、新常識を。』という創業50周年に向けたグループスローガンの実現に向け、努力し続けてまいります」

【東洋経済ONLINE × grape】