住まいにとどまらない「新たな価値」の創造

時代と共に進化する不動産総合デベロッパー

人口減少や少子高齢化、SDGsを重視する考え方の広がりなど、社会を取り巻く環境は、日々変化しており、ビジネスの現場にも影響を及ぼしている。既存事業を時代の変化に合わせて成長させるだけではなく、新たな事業モデルの追求や積極的なCSR活動をはじめ、企業が向き合わなければならない課題は多い。これからの企業はどうあるべきなのか。事業を通じた社会的課題の解決に積極的なタカラレーベンで代表取締役 兼 CEO 兼 社長執行役員を務める島田和一氏に話を聞いた。

栃木県那須山麓の豊かな自然の中にある「ボタニカルガーデン アートビオトープ」。タカラレーベンがニキシモと共同で進めているプロジェクトで、人と自然との新しい関係を提案する、これまでにない形のリゾート施設だ。

施設を象徴する「水庭」は、日本建築学会賞など多数の受賞歴を持つ建築家、石上純也氏が手がけた。自然環境を生かした、樹木、水、苔の要素が重なったランドアートで、敷地内には、318本の木々の間に160ものビオトープ(池)と3000以上の敷石をモザイクのように配置。そのデザインには、人と自然とを結ぶ庭として、自然と共に生き、共に学ぶという“思い”が込められているという。

「水庭」は2019年の「グッドデザイン賞」を受賞しただけでなく、審査委員会からとくに高い評価を得た「グッドデザイン・ベスト100」にも選ばれた。

タカラレーベンの島田和一氏は受賞について、次のように語る。

タカラレーベン代表取締役
兼 CEO
兼 社長執行役員
島田和一氏

「環境への配慮はもとより、自然とアートの融合など、これからのリゾートのあり方を提案している点なども評価していただいたのだと考えています」

着目すべきは、19年度の「グッドデザイン賞」において同社は、「水庭」のほかに計5つも受賞したことだ。

「『水庭』や共同受賞の『Brillia 湘南辻堂海浜公園』に加え、お客様のさまざまな声や社員のアイデアを形にした、『ゴミ置場のスマート化』『防災拠点活用』『マンション共用部の設計』『住宅設備取扱説明書の一元電子化』という4つの取り組みで受賞できたことがうれしいですね」

社内の提案活動から生まれた4つの取り組み

島田氏が挙げた4つの取り組みはいずれも、社内の提案活動「レーベンラボ・エシカルアクション」から生まれたものだ。

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