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「塾の信者」になった親が子どもをつぶす実態 中学受験ははたして教育虐待なのか

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「塾まかせ」にしすぎることの弊害とは(写真:Fast&Slow/PIXTA)

私の2人の娘はサピックスという名門塾に通い、女子学院と桜蔭という女子御三家の中学校に合格しました。しかし、でも、それはたまたまサピックスという塾が娘に合っていたからだと思います。なぜなら、合わない子や、そこで落ちこぼれた子たちの姿を、うなるほど見てきたからです。名門塾とどう付き合うべきか。はたして中学受験は、教育虐待なのか――徹底的に考えます。

中学受験で悩める人に、これだけは伝えたい

私は、受験指導を始めて40年、精神科医になって35年経ちますが、子どもには個人差があることを痛感させられます。いくら名門塾であったとしても、その子に合うか合わないかは個人差があるのです。

そして合わない塾に通うことで、その子が勉強嫌いになったり、劣等感をもったり、自己肯定感を大きく損なったりすることは十分に考えられます。それが将来、計り知れない悪影響を及ぼすかもしれません。

いろいろな情報を集めて、子どもに合った教育環境を求めることは、親にしかできません。東大理Ⅲ(医学部)に子ども4人を合格させた佐藤ママと対談したことがありますが、彼女は私の本を含め、できる限りの受験勉強法の情報を集めて、子ども一人ひとりに、違う勉強法をさせたそうです。

たしかに名門塾・ブランド塾は、合格のノウハウをもっています。でも、それだけじゃない。うまく利用するのはいいけど、塾の言いなりになって子どもを追いつめてほしくないというのが、私の願いなのです。

ただ、「塾の言いなりになるな」と言われても、どうしていいかがわからない親御さんもたくさんいることでしょう。拙著『自分から勉強する子の育て方 塾まかせが子どもをつぶす』にはその対策もなるべく具体的に書きました。お子さんの将来に役立つはずだと信じています。

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【中学受験と「自己肯定感」の関係】

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