働き方に合わせた「PC選び」のコツとは? 仕事に合ったPCが使えないと退職の原因にも
PC利用に不満を持つ従業員の割合は55%
「働き方改革」に取り組む企業が増えている。柔軟で多様なワークスタイルを実現し生産性を高めるとともに、有給休暇取得の促進や在宅勤務制度の導入など、さまざまな制度の整備も進められている。
当然、業務に欠かせないPCに関しても、個々のワークスタイルに合ったデバイスやテクノロジーが使われているのかと思いきや、実態は理想的な環境にはまだまだ遠いという。
「われわれは、中堅企業(従業員数100名以上~1000名未満)を対象にワークスタイルにひも付くPC利用実態調査を実施しました」とITハードウェア製造大手のデルで広域営業統括本部・デジタルセールス本部長を務める木村佳博氏は、調査内容をこう紹介する。
「PCの支給状況について質問したところ、会社が標準機を決めて全員同じPCを使っているケースと、外勤や内勤といった大まかな分け方で支給しているケースが合わせて6割を占めていました。個々の仕事やワークスタイルに合わせたデバイス活用は十分と言えない状況です。一方、社員に現在使っているPCの利用状況を尋ねると、満足できていない社員が55%で、半数以上が不満を抱えていることがわかりました」
業務やワークスタイルに合った適切なPCを使えないと生産性の低下を招き、ひいては商品やサービスの質に悪影響を及ぼしかねない。最近は就職・転職活動において入社後、どのようなデバイスやテクノロジーが使えるかを事前に確認する人も多い。自分の仕事に合ったPCが使えないと不満が高まり退職の原因になるなど、採用活動や人材確保にも重大な影響が出るという。
中堅企業でワークスタイルに合わせたPC支給ができない理由は、「1つはコストの問題。もう1つは中堅企業の情報システム担当者が総務部門など他部門を兼任していることが多く手が回らない」(木村氏)ことが大きい。ただ、2023年1月にWindows 7の延長サポート終了が予定されていることから、それまでにPC刷新を検討している企業が現在は多いのも事実だ。
そこでデルは、全世界で顧客と対話し調査を実施する中から働き方を大きく7つに分類。それぞれの生産性を最大化するPCとアクセサリーの最適な組み合わせを提案している。その内容を以下に紹介しよう。