「ドラクエ5劇場版」ファンが心底落胆した理由

制作者の主張強すぎだ「ユア・ストーリー」

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が公開されると同時に批判的な意見が多くツイートされた。なぜここまで不評となってしまったのだろうか?(画像:YouTube『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』予告①より/https://www.youtube.com/watch?v=pUFO5uE2FeM)  
物心ついたときからゲームと付き合い続けてきた筆者が、その長いゲーム歴から最新作や過去の名作までを掘り起こして語り尽くす連載。今回は番外編。
スクウェア・エニックスの名作ゲーム『ドラゴンクエスト5』を3DCG映画化した『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を取り上げる。公開直後、ネットでは多数の悪評が目立った同作をゲームファンの筆者はどう見たのか。

1992年9月にスーパーファミコンソフトとして発売された『ドラゴンクエスト5』を、8月2日にフルCGで映画化した『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が公開された。

ゲームの映画化というと、ミラ・ジョヴォヴィッチが主役を務める『バイオハザード』シリーズのような成功例はあれど、大方の作品が鳴かず飛ばずの印象だ。

劇場版『ファイナルファンタジー』(写真: Archive Photos/Getty Images)

とくに、同じ日本の国民的RPGの映画化という点では、まだスクウェア・エニックスでなかった頃のスクウェアが制作し、2001年に上映された、フルCG作品である劇場版『ファイナルファンタジー』が思い出される。

この作品は当初予算の倍となる150億円以上を投じながらも大ゴケ。この作品の失敗がスクウェアの経営状況を著しく悪化させ、のちのエニックスとの合併の一因となったとも言われている。

「ドラクエファンへの裏切り」

実のところを言ってしまうと、僕は「ユア・ストーリー」にまったく興味がなかった。ドラクエは好きではあるが、わざわざ映画で見る必然性を感じなかったし、上記のような「ゲームの映画化はハズレ」という印象が強く、映画化は知ってはいても、とくに触れてはこなかった。

この連載の一覧はこちら

8月2日。僕自身は完全に映画のことをいっさい気にしていなかったので、その日が上映初日であると知っているはずもなかったのだが、ツイッターで同作の感想として「衝撃の展開にびっくり」みたいなよい感想もあったが、一方で「クソ映画」「ブチ切れ」「ドラクエファンへの裏切り」などとツイートする人が多くおり、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていた。

とくに、事前情報からしっかり注目していて、ワクワク感をもって見に行っていた人ほど失望や怒りをにじませている感想が多く見られた。

見に行く予定もなかったので、ネタバレ有りの感想を読んでみたら「ああ、そういうことか。そりゃ展開を知らずにワクワクしていた人は失望するだろうなぁ」と、悪い意味で気になってしまい、結局、映画を見にいくことにしたのである。

次ページ途中までは「よい映画」だったが…
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 見過ごされる若者の貧困
  • 新型コロナ、「新しい日常」への前進
  • iPhoneの裏技
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
日米の躍進銘柄を総まくり<br>発掘! 未来の成長企業

米国の株式相場上昇に目を奪われがちですが、日本でも未来を牽引する成長企業は確実に育っています。本特集では「新興成長企業」や「トップの通信簿」などのランキングを掲載。GAFAMやメルカリの次の新主役を探しましょう。

東洋経済education×ICT