ビジネスの場で「あえてデニムをはく男」の野望 期待を裏切ることで、「自由な思考」が生まれる
豊田氏は、その意味で、自分らしく働くためのワークスタイルの一つとしてジーンズを意識的に活用している。
隙間時間に、カフェで意識をリゾートに飛ばす
「設計事務所としては、常時50本くらいのプロジェクトが並行して動いています。必然的に打ち合わせの時間が多くなり、自分の発想する時間がどうしても少なくなってしまいます。そんな日常の中で、私が大事にしているのが、ちょっとした隙間時間です。例えば、打ち合わせの間に20分だけカフェで過ごすときに、いかに自分をリセットして発想を展開できるのか。東京のカフェにいても、あえて頭の中で南国のリゾートにいるような雰囲気にして発想を生み出す素地をつくる。ジーンズとビーチサンダルをはいて、お酒の一口でも飲んでみて、意識をリゾートに持っていく。その切り替えに、私にとってジーンズはとても有効なアイテムになっています」
また豊田氏は仕事柄、建築家よりプログラマーやメディアアーティストと仕事をする機会が多く、ジーンズのようなカジュアルなスタイルでいることも、そうした世界に常にリンクしている上で重要なのだという。
「私の場合は、アメリカで大学院に行ったり、仕事をしたりしていたので、ジーンズをはいていると、日本にいながらアメリカ時代の感覚が日常の中によみがえってくる感覚もうれしい。仕事をしていても、よりリラックスできるということもありますね」
夏はTシャツにジーンズ、秋冬はパーカにジーンズ。外出時にはジーンズにジャケットを羽織ることも多い。そんな豊田氏は、新しい価値観や働き方を象徴する意味でも、リーバイス®の502™テーパードジーンズをはじめとしたジーンズがこれからのビジネスパーソンにとって、基本アイテムになるかもしれないという。
「ジーンズは気取らず、自分なりの価値観でコーディネートできる自由なスタイルです。それは既成の外側の価値を見たい、または従来の固定概念から抜け出たいという意思表示でもあります。そうした考えを象徴するアイテムとして、ジーンズは最適で選びやすいもの。スーツの代わりにというのは難しいかもしれませんが、発想を切り替えるアイテムとして、ジーンズを手に取ってみるのは、おすすめですね」