日本企業よりも「日本らしい」企業とは? 感度の高い人が注目する「先進スマホの国」

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オッポジャパン 代表取締役社長 鄧 宇辰(トウ・ウシン)氏
世界のスマホ市場に、新たな潮流が生まれている。ここ数年で中国メーカーが台頭し、市場を席巻しているのだ。なかでも、美しいデザインと革新的なテクノロジーを駆使した製品で、市場参入から10年足らずの間に世界シェア4位にまで急成長したOPPO(オッポ)の躍進には目を見張るものがある。日本人の多くが中国メーカーに対して持つマイナスのイメージは、捨て去ったほうがいい。OPPOについて知れば知るほど、そう思わずにはいられなくなるはずだ。

2019年7月、六本木アカデミーヒルズには多くの記者が詰めかけていた。中国発の世界的スマホメーカー、OPPOの新ブランド「Reno」の新商品発表会が開催されたのだ。

全画面パノラマスクリーンやピボットライジングカメラ、メイン・望遠・広角の3つのレンズを連動させた10倍ハイブリッドズーム。そして、それらを統合する流麗なフォルム――。

発表された「Reno 10x Zoom」は、同社がブランドメッセージとして掲げている、革新的なデザインとテクノロジーを組み合わせた「無限のクリエーティビティー」を余すところなく提示した製品だ。

登壇したオッポジャパン代表取締役社長の鄧 宇辰(トウ・ウシン)氏は次のように語った。

「『Reno』はOPPOの新たな10年を切り開く先陣として、デザインを再定義し、細部に至るまで創造性にあふれたデザインと機能で満たすことで、従来のスマホにはない新しい姿を与えました。美しさとデザインを一体化させた『Reno』は、充実した機能によって、お客様の無限のクリエーティビティーを引き出します」

スマホ市場で「世界シェア4位」

04年に中国で設立されたOPPOは、08年に最初のフィーチャーフォンを発表して以来、美的満足度と革新的技術による相乗効果の実現に取り組んできた企業である。

スマホを単なるコミュニケーションツールではなく”技術をまとわせた1つの芸術作品”と位置づけ、先進性・独自性・美しさの3つを兼ね備えた唯一のブランドを目指して、革新的なものづくりに挑戦。同時にユーザーのニーズを的確に捉え、柔軟に応えてきた。

その結果は数字からも明らかだ。

11年にスマホ市場へ進出し、わずか10年足らずの間に40以上の国と地域で事業を展開し、全世界のスマホ市場でシェア4位にまで急成長した※1。創業の地である中国市場では、18年の販売台数が7637万台を突破した。

OPPOの急成長にはさまざまな要因があるが、最も大きいのは製品力だろう。世界各地に研究機関やR&Dセンター、デザインセンターを開設。19年の研究開発投資は前年の628億円から1570億円に増加、3万3000以上の発明特許出願を世界中に保有しているという。

また、研究開発から製造まで自社内で一貫して行う体制を整えることで、最先端かつ高品質でありながらも、短納期で低コストの製品作りを実現し、高い競争力を確保している。品質管理も徹底しており、端末の故障率は0.02%以下だという。

  • ※1 出典:『会社四季報 業界地図 2019年版』(東洋経済新報社)
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