後継者不在、横浜市の3.7万社が直面か? ビズリーチ・サクシードで事業承継を活性化

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「ビズリーチ・サクシード」は、企業全体や一部の事業を譲渡したいと考えている企業が匿名で情報を掲載し、成長戦略の一環としてM&Aを検討している譲り受け企業がそれを閲覧し、譲渡企業に直接アプローチできる新しい仕組みだ。双方のニーズを適切にマッチングし、まずは「力まない形で面談」をスタートできる。また、譲渡側の企業には一切費用負担がないのも大きな特徴で、「ビズリーチ・サクシード」に企業情報を掲載することにより、経営者自身の選択肢と可能性を安心した形で知ることができるという。ビズリーチの南壮一郎社長は、「ビズリーチ・サクシード」の意義と目的について、こう語る。

「価値ある会社、価値ある事業であれば、譲り受けたいという企業は全国にたくさんあります。これまでは親族内や社内での承継がほとんどでしたが、最近は第三者への事業承継という選択肢も活発に増えています。しかしその第三者はあくまでも取引先や地域内の企業に限定されており、実際にはもっと存在していたかもしれない選択肢を知らないまま、事業承継を検討しなくてはなりませんでした。そこで経営者の選択肢と可能性を広げるために、譲渡企業と譲り受け企業が出合える場があればと考えて、『ビズリーチ・サクシード』を立ち上げました。

ありがたいことに、この1年半で全国の譲渡企業と譲り受け企業のどちらも急激に登録が増えており、事業承継M&Aプラットフォームにおいて日本最大級の登録数となっています。予想を上回るスピードで登録が増える状況を見て、双方のニーズが可視化されれば、事業承継という日本社会の課題の解決に貢献できると実感しています。

今回、横浜市様と連携することにより市内の企業の事業承継ニーズを可視化し、経営者にとっての経営の選択肢を広げてまいります。そしてこの取り組みが全国の事業承継におけるロールモデルとなるように、一つひとつの案件を大切に積み重ねていき、価値ある企業・価値ある事業を未来につなげていきたいと考えています」

M&Aで技術も雇用も引き継がれ、より成長した企業も

この取り組みを受けて南社長は4月9日、横浜市の林文子市長を表敬訪問した。この場で林市長は次のように謝意を明らかにした。

「このたびビズリーチ・サクシード、IDEC 横浜、金融機関の皆様と連携し、事業承継の新たなマッチング支援をスタートすることができ、感謝しています。この連携の取り組みを通じて、市内企業の皆様の事業承継をしっかりと支援し、また承継を機とした経営力の強化にもつなげていきます。卓越した技術とサービスを誇る中小企業の皆様は、横浜経済の力強い支えであり、次世代に受け継ぐべき大切な財産です。今回の取り組みが幅広く活用され、貴重な経営資源と雇用が引き継がれ、横浜経済がさらに発展することを期待しています」

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