25年ぶりに「おぼっちゃまくん」が再開したワケ 小林よしのりさんが表現する「生きる力」
一方、貧乏キャラの貧ぼっちゃまにも謎は多い。
「彼がなぜ落ちぶれたか……知りたくないですか?」
えっ、もちろん知りたいです! 今後は少しずつ登場人物の謎が暴かれていくというから楽しみ倍増だ。
「おぼっちゃまくんを連載していた当時は忙しすぎて、客観性を失っていました。今、それらを解決しなきゃと思っています」
今後はさらに、社会で問題になっていることを果敢に取り上げ、小林流社会論を新おぼっちゃまくんで展開していく予定。
「ギャグマンガだからできることだと思います。ギャグマンガって、そもそも風刺作品なんですから。ブラックなところを笑いに変える力があるんです」
小林さんは真のギャグマンガを後世に伝えたいと意欲を燃やしている。
「ギャグマンガは、バイタリティーにあふれていなければなりません。生きる力が湧いてくるのがギャグマンガなのです」
皮肉と業が交じり合った人間の社会。それを率直に表現できるのはギャグマンガだからこそ。
「社会はそういうふうにできているのです。純粋で美しい世界なんて、どこにもありません。その中で生き抜いていくには、エネルギーが必要。ゲラゲラ笑って、ホロリと泣いて、この厳しい世の中を渡っていきましょうよ!」
ライターは見た!著者の素顔
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