デジタル変革はアナログ体質強化から 既存ビジネスの発展に必要なこと

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DXを実現している企業の3つの共通点とは?

デル
上席執行役員
広域営業統括本部長
清水 博 Hiroshi Shimizu

日本の中小・中堅企業には、世界的に見てもトップレベルの技術と品質があり、DXに積極的な企業も少なくない。デルの上席執行役員 広域営業統括本部長の清水博氏は次のように語る。

「日本の中小・中堅企業は、派手さはないものの、DXを実現している企業は多いです。中小・中堅企業の支援をさせていただく中で、DXを実現している企業には、必ず3つの共通点があるということに気づきました」

中小・中堅企業は、独自のブランドを展開している企業もあるが、OEMビジネスなど、取引先の戦略に影響される企業は少なくない。このような場合、独自のデジタル戦略は立てにくいかもしれないが、そこから一歩踏み込むことが明暗を分けるという。

清水氏の言う共通点の1つ目は、「単純に現在の業務に対してITを活用することではなく、カスタマーエクスペリエンスに訴求したソリューションやサービスを提供するために、最新のITを活用することを考えたデジタル化」だ。

「DXを実現している企業は、デザイン思考のコンセプトである『顧客をがっかりさせないように、基本を徹底して見事に行うこと』を、顧客へのダイレクトなメリットとして訴求することが実践されています。受け身の中小・中堅企業のイメージから発展して、結果的には、取引先に対して、デザイン思考やカスタマーエクスペリエンスという概念と共通したアプローチを考えている企業が極めて多いですね」

2つ目は、「アナログ体験的な施策が実施されている」ということだ。

「企業経営者の多くは、デジタルでもアナログでも、ビジネスをトランスフォーメーションして強化することをテーマとしています。極論すれば、アナログでビジネスが強化できればそれでいいということかもしれません。ただ、アナログで強化している中で、デジタルを活用してスピードアップできるのであれば、即座に使うという発想なのでしょう。一見回り道のようですが、DXを実現するための要諦の1つなのかもしれません。アメーバ組織のような小集団活動は、従来の縦割りの組織を超え、活動をしやすくすると同時に、メンバーのアカウンタビリティーを明確にするなどの体質強化に寄与しています。全体ミーティングなどのコミュニケーション改善や社員教育の再構築のほか、アニバーサリー休暇やサンクスレターなど、小さいものからでもアナログ的体質の持続的強化を図っていることがDX実現企業の共通点です」

3つ目は、「組織および自己変革の方向性を明確にしている」ということだ。つまり、カスタマーエクスペリエンスを高め、デジタルとアナログで体質を強化したうえで、自社がどこに向かっているのか、何を成し遂げようとしているのかがはっきりしているということである。

「DXには苦労したと話す経営層は多いのですが、結局のところ、多様なコミュニケーションを克服することがカギなので、IT活用の検討は必須です。デルの製品・ソリューションの提供を通じて、今後も中小・中堅企業のDXを支援していきたいと考えています」

 


 

 

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