デジタル変革はアナログ体質強化から 既存ビジネスの発展に必要なこと

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▼株式会社トキワ

高い品質管理や輸送管理を模索

化粧品のOEM企業として国内トップクラスのシェアを誇るトキワ。北米や欧州、アジアに製造および販売の拠点を持ち、グローバルなネットワークを通じて把握した最新トレンドを製品開発に生かし、高品質な製品を国内外約300社に提供している。

同社は、世界中のグループ会社との連携に伴う基幹系を含めたサーバー群とあらゆるシステムを統合することで、グループ間でつねに最新のデータを共有できるデジタル基盤を構築。市場の動きを敏感に捉えた取引先の要望に即座に対応できるよう、処理能力と可用性を高めた環境を実現した。

業務に合わせたさまざまなシステムとそのためのインフラを増強する必要があったが、各国独自のアプローチではなく、グローバルを見据えてIT基盤を整備した。顧客企業のニーズやトレンドなど、機密情報のセキュアな共有を実現し、地域を越えた小集団活動のような、データのみにこだわらない顧客価値の共有を推進する風土を生み出している。各国の知見やIT技術を積極的に試していきながら、市場価値の高い商品開発を進めているという。

同社は、デルのハイパーコンバージドインフラを採用。グローバルでの営業や商談など活用シーンの拡大のほか、サプライチェーン上のデータを集めて分析し、高い品質管理や輸送管理へつなげることを模索している。


代表:曽我 尚之
本社所在地:愛知県名古屋市千種区内山3-8-16 トキワビル
設立:1948年7月
従業員:619名
URL:https://www.tokiwa-corp.com/

 

▼株式会社中外

全従業員がVDI環境を利用

名古屋に本社を構える中外は、半導体やLED、化成品などを取り扱う商社としての側面と、自動車の防音材の製造・販売を手がけるメーカーとしての側面という2つの顔を併せ持った企業で、グローバルに事業を展開している。

同社では従来、国内の営業を中心に約半分の従業員がVDI(Virtual Desktop Infrastructure)環境を利用していた。これを米国やタイなどのグローバル拠点でも利用できるよう、利用者の増加に合わせ、柔軟にリソースの増強が可能なデジタル基盤を構築。国内外のグループ企業を含めたすべての従業員の利用を実現した。

日本で設計した最新のものを海外でもリアルタイムで見られるようにするとともに、グローバルにおける技術レベルを引き上げるため、新しい教育カリキュラムを展開。

これにより各国間のコミュニケーションが活性化し、組織を超えた活動がしやすくなったことで、設計期間の短縮や効率化につながったという。

また、CADデータを営業先でノートPCを使って見せながら設計状況を説明できるようになるなど、顧客への新たな提供価値の創造にもつなげている。

同社は、デル製品の活用により、全社基盤に発展させ、情報漏洩の水際対策やBCP(事業継続計画)に関する取り組みを継続するためのIT基盤の革新を実現した。


代表:成瀬 徹
本社所在地:愛知県名古屋市中区千代田5-21-11
設立:1948年9月
従業員:310名
URL:http://www.chg.co.jp/
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