日本女性の疲れは「共感しすぎ」が原因だ 「女性最年少上場」経沢香保子氏の理念とは?
世界で最も眠れていないのは日本人であり、中でも女性はさらに睡眠時間が少ないという※。一方で、多忙なビジネスパーソンにとって「疲れを溜めない」というのは立派なビジネススキルの1つである。少ない睡眠時間の中で、効率よく「疲れ」をコントロールし、最高のパフォーマンスを発揮するにはどのようにしたらいいのか。マーケティング会社であるトレンダーズを創業し、当時「女性最年少上場」を果たした後も、ベビーシッターのマッチングサービス「キッズライン」を立ち上げるなど、パワフルな活躍を続ける女性起業家・経沢香保子氏にハードな毎日の中でも「疲れを溜めない」コツを聞いた。
転職、起業、出産。人生の転機には疲れが伴なう
日々の仕事やタスクに追われるビジネスパーソンにとって、いかに次の日までに前日の疲れを残さないかは大きな課題だろう。体調管理は自己責任であると認識していても、実際に次の日に完全にリセットして毎日を迎えられる人がどれだけいるだろうか。
子育てをしながら会社経営をするだけでなく、オンラインサロン運営やボイスメディア「voicy」で人生相談に回答するなど複数の顔を持つ経沢氏も、多忙な日々からくる疲れは隠すことができないと話す。
「年齢にはあらがえないし、日々の疲れはやはり感じます。とくに、転職や起業、3回の出産や離婚など人生の山場の後はドッと疲れが襲ってきました。大きな決断の後は疲れるもの。単なる肉体的な疲れは寝れば回復しますが、精神的な疲れはそうはいきません」
とはいえ、会社経営者ともなると日々決断の連続である。経沢氏は「精神的な疲れ」をどうやって乗り越えているのか。
(※)出典:経済協力開発機構(OECD)の国際比較調査より