ボランティア活動から見えてくる企業風土 共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞

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「東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞」
/教育機関部門・その他民間団体部門受賞団体

今回の第3回「東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞」では、企業部門(大賞2団体/特別賞1団体)のほか、教育機関部門(大賞1団体/特別賞2団体)、その他民間団体部門(大賞1団体/特別賞2団体)が受賞した。

取り組みの概要は以下のようになっている。

【大賞/教育機関部門】
杉並区立富士見丘中学校
・近隣小学校等と連携し、ボランティア活動を20年にわたり実施。月2回の活動で年間延べ約500名が参加
・高齢者施設での花壇の整備や、ベッド清掃などを定期的に実施
・児童・生徒と地域住民、高齢者との交流を深め、生徒が主体的に社会参画する態度を涵養
【大賞/その他民間団体部門】
特定非営利活動法人
みんなのおうち
・外国にルーツを持つ子供と家族が、地域とつながりながら社会で活躍するための幅広い支援を実施
・「居場所みんなのおうち」では、家庭や地域に居場所や学習場所がない子供への居場所提供と子供食堂を毎日実施
・「こどもクラブ新宿」では、地域住民が日本語と教科学習を支援。

このほか、進路・就職・ビザなどの相談や学校での三者面談等の同行支援を実施

【特別賞/企業部門】
企業組合あうん
・元生活困窮者が、自ら労働と経営に携わり生活を守る共同事業体「企業組合」を設立。社会貢献活動としてフードバンク(※)を応援
・地域住民らとともに取り組むフードバンクの活動を初期より職員有志で担う
・地域住民、農家、生協、企業等からの食材の寄付集めに協力し、子ども食堂などに毎月1回、食材を提供しているフードバンクの活動を支援
※地域住民や企業から提供された食材を、食材を必要とする人や団体へ配布する取り組み
【特別賞/教育機関部門】
東京都立淵江高等学校
・ボランティア活動の参加生徒数の減を受け、担当教員の複数化など推進体制を再構築
・ボランティアセンターの協力を得て、活動の意義や区内の活動経験者の講演会を開催
・学年単位でマラソン大会やごみゼロ運動などさまざまな行事にボランティアとして参加。加えて、生徒個人として年間延べ150~270名が活動し、5年間で「ボランティア活動」単位認定延べ96名
大田区立貝塚中学校
・地域と連携した清掃・美化活動を毎週1回、20年間継続して実施し、現在は毎回50名程度の生徒が参加
・長年の活動を通じて、「地域の学校」として近隣住民との「きずな」を形成。生徒入学前から保護者の学校に対する好評価が広がっている
【特別賞/その他民間団体部門】
中央区環境保全ネットワーク
・子供や地域住民を対象に、環境問題への理解を深め、環境に配慮した行動を身に付ける体験型環境学習イベント「子どもとためす環境まつり」を実施
・地域住民、企業、団体などが出展するブースを子供たちが手伝い、活動を通じて環境への気づきを得られる「サーモンプロジェクト」を実施
・出展者と子供たちの世代間交流で次世代育成に貢献
杉並区町会連合会
・区と協働して清掃事業に関する研修会や懇談会、施設見学会を実施し、清掃・リサイクルに関する意識啓発を積極的に推進
・取り組みを通じて、杉並区民1人1日当たりのごみ排出量7年連続23区内最少に貢献
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