建築業界の課題解決に効く「システム建築」 高品質な建物が短工期と低コストで実現

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システム建築への注目が高まる中でも、同社は業界をリードする存在として成長している。受注面積は17年度の92万平方メートルから18年度はさらにそれを上回るものとなっている。全国鉄骨造の工場・倉庫・作業所の着工面積に対するシェアも、1年間で5.8%からさらに上昇している。

「yess建築」の受注実績だけでなく、全国の着工面積に占める「yess建築」のシェアも実勢を伸ばしている。(2018年度は予想値)

新工場の建設に着手 生産能力が2倍に

部材の標準化というと、システム建築とはプレハブのようなものと考えるかもしれないが、それは誤解だ。

「『yess建築』は、部材の標準化だけではなく、営業の見積・積算、生産設計、工場での実際の生産まで、ワンストップで行えるシステムを構築しているのが大きな特長です。とくに、千葉県袖ケ浦市にはシステム建築専用工場を有し、設計から鋼材の調達、加工、輸送までを一貫して行っています」と大島氏は紹介する。

システム建築の専用工場を有しているのは業界では同社だけだ。この工場により、厳密な品質管理と、低コスト・短工期の両立が可能になっているわけだ。

さらに、大島氏は加える。「『yess建築』の認知が高まることで、ビルダーと呼ばれる地域の販売・施工代理店も増加し、引き合いも増えて繁忙状態が続いており、さらなる生産量の増大に対応するために、現在、千葉県内に新工場の建設を進めています。新工場が稼働することで、さらに短納期にお応えできる状況となりますので、一日も早く稼働してまいりたいと考えています」

千葉県茂原市の「茂原にいはる工業団地」は圏央道「茂原北IC」から約2.5キロメートルという好立地だ。ここに敷地面積11万平方メートル、延床面積3万平方メートルという同社の巨大な工場が19年8月の稼働を目指してすでに着工している。それにより、生産能力は現在の約2倍に増強できるというから頼もしい。

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