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交通利便性向上!人気の街「海老名」の実力

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  • 小田急電鉄 制作:東洋経済企画広告制作チーム
少子高齢化による人口減少が社会問題化する中、神奈川県海老名市は、東京や横浜のベッドタウンとしての需要を取り込み、長期的に人口増加を続けている。近年では、小田急線の複々線化による交通利便性の向上や、小田急電鉄が海老名駅周辺で進める大規模開発の影響で、郊外の街としては異例の人気エリアとなっている。独自の発展を続ける海老名の全貌をひもとくため、小田急電鉄 生活創造事業本部 開発推進部 課長の杉森俊彦氏に話を聞いた。

子育て世代を中心に人気で
人口が増加傾向の海老名市

「住みたい街」「働きたい街」として、神奈川県海老名市が注目を集めている。田園風景が残る豊かな自然に恵まれており、都市部へのアクセスもよく、子育て世代を中心に人気のエリアとなっているのだ。

少子高齢化の影響を受け、日本全体の人口が2004年をピークに減少傾向にある中、同市の人口は長期的に増加傾向にあり、その傾向は今後も続くとみられている。

小田急線とJR相模線、相鉄線の鉄道3路線が乗り入れ、同市の玄関口となっている海老名駅は、新宿駅まで44分、横浜駅まで26分、27年にリニア中央新幹線駅の設置が予定されている橋本駅へも28分でアクセスできる。相鉄線は19年度にJR線、22年度に東急線との相互直通運転を開始する予定で、新横浜駅や渋谷駅へのアクセスも容易になる。

海老名市は道路網においても交通の要衝となっている。圏央道が開通し、中央道や関越道、東北道へのアクセスが向上。20年に予定されている新東名高速道路の開通で、神奈川県西部から静岡県に向けたアクセスも飛躍的に向上する。こうした交通利便性の高さもあり、海老名駅周辺は物流企業をはじめ、商業集積が進んできた。

このような特徴を持つ海老名市の開発に、早くから力を入れてきたのが小田急電鉄だ。海老名駅周辺において、同社は大型商業施設「ビナウォーク」や複合商業施設「ビナフロント」の開発、賃貸・分譲マンションの供給を進めてきた。

開発コンセプトは「憩う・くらす・育む」

そして現在、同社が小田急線海老名駅とJR相模線海老名駅の両駅間にまたがる約3万5千平方メートルの事業用地で進めている大型開発プロジェクトが「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」である。小田急電鉄 生活創造事業本部 開発推進部 課長の杉森俊彦氏は開発状況について、次のように解説する。

小田急電鉄
生活創造事業本部
開発推進部 課長
杉森 俊彦

「ビナガーデンズは、地区全体を『くらしエリア』と『賑わい創出エリア』という2つのゾーンに分け、『くらしエリア』にはタワーマンション3棟と住宅系施設、『賑わい創出エリア』には商業施設とサービス施設、そしてオフィスビルを建設する計画です。事業完成予定は25年度ですが、すでにカフェやレストランが入居する『ViNA GARDENS TERRACE(ビナガーデンズテラス)』などが開業していて、多くの人で賑わっています」

同社は、まとまった土地を保有したうえで開発するため、昭和の時代から時間をかけて権利関係を整理。神奈川県や海老名市の都市計画との整合性を図りながら開発計画を練り、15年8月に概要を決定した。

開発コンセプトは「憩う・くらす・育む」。「ビナガーデンズ」という名称には、郊外における豊かな暮らしを創出するとともに、街の核となり、街と街をつなぎ、街全体を成長させていく「広場」としての役割を担う場所にしたいという思いが込められている。

海老名市は郊外都市として発展が進む一方で、西側には相模川が流れ、その向こうには丹沢山系の眺望が広がるという自然の豊かさがある。小田急線を南西に向かえば小田原や箱根にもアクセスでき、さまざまなレジャーやリゾートを気軽に楽しめる環境にある。

こうした特性は、ある特定の機能に偏るのではなく、住む場所としても働く場所としてもバランスの取れた場所にしたいという、ビナガーデンズの開発コンセプトとも合致する。

「賑わい」と「暮らし」を軸にした
職住近接の設計

開発計画を詳しく見てみよう。敷地の中心部分を通る道路によって、東側の「賑わい創出エリア」と西側の「くらしエリア」に分けられている。さらに、「賑わい創出エリア」はJRと小田急を結ぶ自由通路によって東西に分かれ、東側にはオフィスビルと17年11月に開業した「ビナガーデンズテラス」が、西側にはサービス施設が配置されている。

「『ビナガーデンズテラス』は、これまで海老名には訪れなかったような客層をターゲットに、30代から40代の女性が立ち寄りやすく、近隣にない賑わいをつくれるような店舗構成を目指して、飲食店などのテナント誘致を行いました。神奈川県初出店や新業態の店舗も多く、8つの居酒屋を集めた『はしご酒場 ビナバル』は人気スポットになっています。このほか、スーパーや保育園など、『憩う・くらす・育む』というコンセプトに沿った機能を配置しています」

現在、設計が進んでいるオフィスは、14階建ての一棟ビルとして構想されている。オフィス需要を創出するため、BCP(事業継続計画)に配慮するなど、居室のスペックは東京都心部のオフィスビルと比べても遜色ない。自然豊かで交通利便性の高い郊外都市という地域特性から、研究開発部門や県央地域担当部門など、主に企業の部門単位の移転も想定しているという。

2017年11月に開業した「ビナガーデンズテラス」

「ビナガーデンズテラス」の向かいに位置するサービス施設は、周辺の既存商業施設と差別化し、地域コミュニティーとして機能させるため、地域交流を育むカルチャー施設やフィットネスクラブのほか、塾や予備校、社会人が勉強できる場を設ける方向で検討が進められている。

海老名駅徒歩3分の「リーフィアタワー海老名アクロスコート」

一方、西側の「くらしエリア」では、計画されている3棟のタワーマンションのうち2棟の建設が順次進められており、第1弾となる「リーフィアタワー海老名アクロスコート」は20年初旬の入居開始予定である。

また、タワーマンションを含め、ビナガーデンズ内の建物はデザインルールを設けて統一感を持たせるとともに、全体として四季が感じられるよう、周囲の緑化を進める計画だ。

さらに、ビナガーデンズの敷地内には、誰でも往来できる歩行者専用通路として、セントラルプロムナードが東西を貫き、全体のつながりがもたらされる職住近接の設計になっている。

複々線化、市との連携で
地域の価値向上に貢献

ビナガーデンズの開発は、同社の念願であった複々線化の実現と連動した計画でもある。

同社はこれまで、ラッシュ時の混雑を緩和し、より快適な輸送サービスを実現するため、列車の増発と長編成化を行ってきた。また、さらなる輸送力強化のため、東北沢~和泉多摩川間(10.4キロメートル)で上下線を各2本ずつ、計4本の線路にする複々線化を進めてきた。

そして、計画から約50年、着工から約30年の歳月を経た18年3月、ついに同区間の複々線が完成した。

さらなる増発により、最混雑区間のラッシュピーク時の混雑率が192%から151%に改善されたほか、快速急行や急行と各駅停車が別々の線路を走ることで都心部との所要時間が短縮された。また、平均遅延時間は2分4秒から48秒に短縮され、遅延回数も大幅に減少した。

当然、複々線化のメリットは海老名駅の利用者にももたらされている。

例えば、朝の通勤時間帯の新宿行き快速急行が増発され、ラッシュピーク時の海老名~新宿間の所要時間が10分短縮したほか、特急ロマンスカーは朝の通勤時間帯に7本停車。

複々線化でラッシュピーク時の海老名~新宿間の所要時間が10分短縮

さらに海老名始発で大手町へ直通運転する通勤準急を7時台に3本新設するなど、海老名からの着席機会も向上した。

「海老名駅は新宿~小田原間のちょうど中間にあり、小田急グループの中期経営計画において『周辺地域からの誘因力を有する沿線中核駅』と位置づけています。地域の発展に貢献したいとの思いで、鉄道やバスという社会インフラを運営している当社グループにとって、海老名は重要なエリアです。駅の1日平均乗降人員は、16年度から17年度の間に14万8000人から15万人へと2000人も増加しています。これはほかの地域には見られない傾向で、今後の発展に非常に期待が持てるエリアです。」

急激な発展を遂げた街では、学校やインフラの整備が追いつかず、さまざまな問題が発生する恐れがある。しかし、海老名市は、バランスを取りながら市街化調整区域の市街化区域への編入を実施しており、小田急の進めるビナガーデンズの開発についても両者で協議を重ねているほか、地域イベントの開催にも積極的に協力し合っているという。

ロマンスカー・GSE(70000形)

こうした連携は、ビナガーデンズの事業完成後も続いていく。

「完成したら終わりではなく、今後もわれわれ小田急電鉄と海老名市、近隣の事業者で、継続的にコミュニケーションを取れるコミュニティーをつくり、地域活性化に取り組んでいきたいと考えています。これはほかの開発エリアでも同様です。小田急グループの事業は鉄道をはじめ地域に根差してはじめて成り立つものです。開発が終わった後も、われわれが関わり続けることで、地域の価値向上に貢献したいと考えています」

快適な都市生活を享受しながらも身近には自然の癒やしがあり、都心部へのアクセスもよい。職住近接も可能である。誰もが思い描く暮らしの理想形が、形作られつつある。そんな海老名は、今後も発展し続け、企業の拠点としても注目される街になるだろう。