2002年講談社入社。週刊モーニング編集部にて、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などの編集を担当する。2012年にコルクを創業。著名作家とエージェント契約を結び、作品の編集や著作権管理、ファンコミュニティの形成・運営に携わる。
「ジーンズは進化しているんですね!」
多くの人気作家を擁するクリエイターエージェンシーとして、人気作品を次々と世に送り出しているコルクの代表取締役、佐渡島庸平氏。「リーバイス®エンジニアード・ジーンズ™」をはいた感触をそう伝えてくれた。「進化」との言葉が出たのは、ジーンズ専門ブランドに対する先入観があったからだという。
「365日ジーンズで働く男」も驚く、その進化
「専門ブランドのジーンズは、デザインはよくても、あまり機能性は追求していないイメージでした。ゴワゴワしていて、硬くて着づらい……。そんな先入観があった。でも、今回リーバイスの新作をはいてみて、ストレッチの効いた具合が素晴らしいことに驚きましたね。好きになった。値段とのバランスもよい。今後、ジーンズは全部リーバイスでいいんじゃないかとすら思いました。そういうと嘘っぽく聞こえちゃうかな?」
仕事中はもちろん、就寝時以外は家でくつろぐときもずっとジーンズをはいているという佐渡島氏。実際、このエンジニアード・ジーンズ™も、それを可能にするほどストレスのないはき心地ということだろう。事実、人間工学に基づいた立体裁断で動きやすく、20年前にはなかった4WAYストレッチの生地を採用し、より進化した柔らかさと軽やかさを実現しているだけのことはある。
しかし、なぜ佐渡島氏は365日ずっとジーンズをはくようになったのだろうか。そこには、佐渡島氏の仕事観の変遷があった。
「10代の頃は、利他的な大人になって社会に還元したいと考え、自己中心的な思考を持たないようにしようと思っていました。でも、30代になった頃、結局利他的であるためには自己充足が絶対的な前提条件だと気づいたのです。自分の生活にも困っている人が『気持ちは利他だけど』と言ったところで説得力がありませんよね。自分を大切にして、自分を知らないと、他人には何もできない」
利他を貫くには資産もパワーも必要であり、そのためには自分が満たされていなければならないというわけだ。
「結局、必要以上に着飾ることって、相手をマウンティングしようとしている、相手からどうみられるかを意識しているんじゃないかな、と思ったんです。それよりも自分がリラックスできて、楽な状態で他人と会う方が、結果的に、自分のためだけではなくて相手のためにもなるんじゃないかな、そう思いました。外見で自分を表現する必要はないですしね。ただ、パジャマだとラフすぎて相手も戸惑いますし、だらしなさを感じさせず、相手にとっても安心できる服はなんだろうと考え続けた結果、ジーンズに行き着いたんです」
コルクを起業した当初は、ある程度身ぎれいにしたほうがいいと考え、チノパンにジャケットを合わせていたと佐渡島氏は振り返る。しかし、今はより自然体の延長で仕事がしたいと思うようになり、ジーンズに白シャツというスタイルが定番になったそうだ。
「朝起きたとき、『今日は何を着よう』ということに頭を使いたくないんです。ほかに考えなければならないことがたくさんありますから。今やるべきことにフォーカスするための仕組みとして、ジーンズと白シャツというフォーマットに定めたと言ったほうがいいかもしれません」
外見はシンプルに、中身を磨いていくことに力を注ぐ――。マンガや小説といった、ゼロから新たなものを生み出していく仕事をしている佐渡島氏ならではの「洋服哲学」だが、毎日スーツを着用するビジネスパーソンにとっても共感できる話だろう。
時代に合わせて変化し続けることが、生き残りの条件
スーツを着用する必要のない佐渡島氏にとって、ジーンズと白シャツはある種の制服としての役割を果たしている。佐渡島氏が制服に求めている、重要な要素の1つが、機能的であること。
その観点からも、今回試してもらった「リーバイス®エンジニアード・ジーンズ™」は、老舗ブランドの強みと、機能性が感じられたようだ。
「繰り返しになりますが、今回のリーバイスの新作をはいていいなと思ったのは素材やはき心地が『変化している』ところです。老舗の和菓子屋が時代に合わせて味を変えるように、ブランドがトップブランドとしての相対的な地位を保つには変化し続けなければならないと思っています」
そのためには、今の時代に求められるものを組み合わせることが重要だと佐渡島氏は話す。好例が、2017年に羽賀翔一氏によって漫画化された吉野源三郎の『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)だ。212万部を超えるヒットとなったこの作品にも、そのエッセンスがあると、佐渡島氏は語る。
(マガジンハウス)
300ページ以上ある原作をじっくり読もうとすると、それなりに長い時間がかかる。これまではじっくり本を読むことで情報を収集して思考するスタイルが当たり前だった。しかし、忙しい現代でそのスタイルを貫くのは難しい。結果として、本が手に取られる機会がなくなり、良いものが衰退していく。
「たとえば昔は、娯楽が少なかったから、本をじっくり時間をかけて読み、自己の中でそしゃくし理解を深めるのが一般的でした。しかし今はむしろ、コンテンツはできるだけ短時間で吸収し、SNSなどネット上で感想を言い合ったり、インタラクティブなアクションをする中で理解を深める学び方が一般的になってきました。であれば、本ではなくて漫画になったほうが、相性がいいでしょう。こうした時代の動きに対してどのように変化を起こすか。これは、どの分野、どの企業にも通じる課題だと思います」
本質的な良さに、現代の価値を掛け合わせること
また、佐渡島氏は、「流行ったものには必ず本質的な良さがある」と続けた。80年以上前に出版された『君たちはどう生きるか』が普遍的な価値を持つことは、漫画化版が200万部超の大ヒットとなったことでも証明されている。言い換えれば、現代の読者に”刺さる”価値を漫画化という手法で提示できたということだ。
この構造は、ジーンズの祖として歴史を積み重ねてきたリーバイス®とも共通している。それまでの地位に甘んじることなく、人間工学に基づいた立体裁断を世界で初めてジーンズに取り入れた20年前。そして、現代的にアップデートしたデザインやディティール、新たな生地など、改良を加えて抜群のはき心地を実現した今回の新モデル。
「伝統と革新」というブランドコンセプトにふさわしい進化を続けてきた。
それを象徴するかのように、時代を切り拓いてきたパイオニアたちに愛されてきたリーバイス®は、まさに佐渡島氏が指摘する「変わらないために変わり続ける」トップブランドの条件を満たしているといえよう。いかにその進化が目覚ましいものなのか、ぜひリーバイス®の新作をはいて、体感してみてほしい。
14000円(税抜)
LEJ502レギュラーテーパー
12000円(税抜)


