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「親も知らないこと」を子どもと学ぶ親の役割 平井理央さんが抱える子育ての疑問とは?

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  • Z会 制作:東洋経済企画広告制作チーム
2017年に第1子を出産したフリーアナウンサーの平井理央さん

AI、IoTをはじめとしたテクノロジーが発達し、グローバル化によってますます多様化が進む社会において、変化を求められているのは大人だけではない。むしろ今後どうなるかわからない将来に対応しないといけないという点では、大人以上に子どもたちに求められる「生き抜くための力」の定義が変わってきている。では、そうした変化に対し、親はどのように対応すればいいのだろうか。フリーアナウンサーの平井理央さんと通信教育のZ会・小学生コース担当の鈴木貴子さんが、これからの子どもたちに必要な「学び」について語り合った。

「課題を見つける力」こそ「生きる力」

鈴木 今、小学生に求められる学力が大きく変わろうとしています。その背景には、高度な情報化社会の到来とICT技術の進展、さらにグローバル化が進む中で、将来の社会がどのように変化していくのか予測しにくいという状況があります。2020年から小学校で適用される新学習指導要領でも、それを踏まえて、小学生に求められる3つの力を新たに示しているんです。それが従来の知識や技能にプラスされる「思考力」「判断力」「表現力」です。また、「学びに向かう力」という意味で、「意欲」に関しても重視されるようになっているところが特徴です。

平井 私は、小学生の頃に、授業よりも課外活動で学んだことが印象に残っています。文化祭や運動会、遠足、登山、遠泳、畑仕事などたくさんのイベントがあり、1つのイベントに対して、1カ月かけて準備をすることもありました。イベントにかける気持ちはいつも“命がけ”でしたね(笑)。今振り返ってみると、ゼロからモノをつくっていく大変さを経験したことは、今の「自分の生きる力」になったと実感しています。

鈴木 平井さんの経験は今まさに求められている力を養うもの。とくにイベントは唯一の正解がなく、皆で相談しながらつくり上げていくものです。何が課題になるのか。それをどのように解決していくのか。クラスのほかの生徒の意見を聞きながら、自分で考えて、よりよい解決法を探っていく。皆で、課題を見つけ、解決策をつくり上げていく主体的、かつ協働的な学びの姿勢が今こそ求められるようになっているんです。知識を持つだけでなく、その知識を社会の中で活用する力が重視されるようになっています。

平井 それは実社会に出たときに必要な能力ですね。私の子はまだ1歳ですが、将来、自分の考えをちゃんと言葉で発信できたり、周りの人と協力できたりする力を身に付けてほしいと思っています。これらの力は将来どんな職業に就くとしても大事な力ですが、それが学校や通信教育で学べるようになったなんて、教育現場もどんどん変わっていってるんですね。

鈴木 貴子(すずき たかこ)
Z会 幼小事業部指導1課課長

鈴木 とくに低学年の学習では「自分が楽しい」と思えることが重要になってきます。そもそも子どもは自分で楽しいと思えることはどんどん自分でやろうとします。勉強をして問題を解く楽しさ、課題を全部やり切る楽しさなどがわかってくると自分から勉強しようとします。そのとき大事なことは、親御さんが具体的に褒めてあげること。そうやって子どもの気持ちを乗せていく。そうした経験が積み重なってくると「自分はできる」と思うようになる。そうなれば、何事も積極的に取り組めるようになります。

平井 具体的にしっかり褒めていくには、親も気を抜かずに、子どものことをしっかりと見て、観察していくことが必要ですね。

鈴木 子どもは自分の力の伸びを自分だけでは実感できません。子どもは前だけを見て生きていくものです。だからこそ、少しでも進歩したところがあったら、親が振り返りをして具体的に褒めてあげることが大事なんです。

「経験」から「知識」へ、自然な流れでの学び

平井 理央(ひらい りお)
フリーアナウンサー、タレント。慶應義塾大学法学部卒業後、2005年フジテレビ入社。「すぽると!」などを担当。12年、フジテレビ退社後、フリーとして活躍。17年、第1子女児を出産

平井 Z会の小学生コース 1・2年生では、子どもの「思考力」「判断力」「表現力」を養成するためにどういった特色を出しているのでしょうか。

鈴木 教科書プラスαの学習をすることを意識してつくっています。そのポイントの1つは、自分で考えなければ解けない問題を掲載していることです。例えば、国語では学びの幅を広げるために、教科書以外の文章などいろんな考え方に触れ、本質的な読解力を養っていくようにしています。そして、もう1つのポイントは、いろいろな「経験」をさせるということです。小学生コース 1・2年生には文字どおり「経験学習」という教材があり、実際に子どもに、身近な存在であるマヨネーズやアイスクリームなどを作る機会を与えます。そうやって作る過程で材料が変化していくことを「不思議だ」と感じてもらう。それを「モノの変質」として理科の知識につなげていく。先々の、理科や社会などの教科の学習に通じるようにさまざまな工夫をした教材を提供しています。

平井 わかりやすい経験から、知識につながっていくように、教材にいろんな種をまいているんですね。

鈴木 2019年4月からは新たにこの小学生コース1・2年生で「みらい思考力ワーク」をスタートさせます。これは新学習指導要領における「思考力」を養成するもので、国語や算数のほか、日常生活で学んだ知識などを組み合わせ、考えることを通して、知識を活用する力を身に付けることを目的としています。Z会ではその「思考力」を6つの力に分解しています。それが「試行錯誤力」「論理的判断力」「情報整理力」「連想力」「注意力」「推理力」です。これらの力をバランスよく伸ばすことによって、総合的な思考力を養っていきます。

平井 ひとくちに「思考力」といってもバランスがあるんですね。こうした教材を通して、子どもにコツコツ勉強する習慣を身に付けさせるのも、達成感を経験させるのに、一役買いそうです。

鈴木 そうですね。自分で学習計画を立ててみて、計画どおりにクリアしていく。そうした経験をさせることも大切だと思います。また、思考力に関してはZ会小学生コース1・2年生ではプログラミング的な論理思考を養成する講座「プログラミング学習Z-pro(ゼットプロ)」もスタートさせます。こちらはスマートフォンやタブレット等を使った学習となり、音声や動画を利用した新たな学習効果が期待できます。ITリテラシーを養ううえでも意義があるものだと考えています。

Z会流「褒める」教育で熱中できる力を

平井 プログラミング教育などは私自身の時代にはなかったものなので、正直どのように教えればいいのか不安です。でも、子どもが学ぶ傍らで自分も一緒に学んでいくような姿勢で臨みたいと思っています。そうやって、私たち親も一緒に勉強しながら、子どもが自分で何か夢中になれるものを見つけられるといいですね。夢中になったり、熱中したりする力を養う秘訣はありますか。

鈴木 低学年のうちは学校の勉強に即したものでなくても、お子さまが好き・楽しいと思えることを存分にやらせてあげると良いと思います。好きなこと・楽しいことであれば「もっと○○したい」「○○したらどうなる?」と自分で考えを深めやすいからです。自分で考える力を養うためには親が先回りをして、全部答えを教えてしまわないこと。正しいやり方を教えて、それをなぞらせるようにしても単に手順を覚えるだけになってしまう。それでは応用力が身に付かないんです。とにかく失敗してもいいから、まずは子どもが考えた方法を実践してもらう。もし失敗しても怒らずに「なぜうまくいかないのか」を聞いてみる。そうやって子どもが自分で考えられるような問いかけをすることが必要です。

平井 自分の子と接していて驚かされるんですが、子どもはときどき大人が思いもしなかった解決法を思いつくことがありますよね。

鈴木 子どもが多様な解決方法を思いつけるかは、どれだけ思考する経験を積んできたかで決まります。もともと子どもは机の前で勉強している時間よりも、日常生活の時間のほうが長い。だからこそ日常生活の中で、自分で考える習慣を身に付けることが必要になってきます。例えば、「お菓子を均等に分けるにはどうすればいい?」といった問いかけでも構いません。いろんな経験の中で思考の幅を広げていくことが重要だと思います。

平井 日常生活の中だと、親も一緒に考える姿勢が影響してきそうですね。Z会では「褒める指導」をするとおっしゃっていますが、どのように工夫されているんでしょうか。

鈴木 先に出たように、やはり具体的に褒めることが重要です。提出答案の答えが間違っていても、消しゴムで何度も消して書き直した跡があれば、頑張って考えてくれたことは伝わりますので、その過程を褒めることも大事にしています。できたかできないかだけではないんです。Z会では従来から「線の指導」を重視しており、力が伸びていく過程を褒めています。それも本人が気づかない部分も見つけて褒めることが大切だと思っています。そのために、小学生コース1・2年生では、1年間同じ担任指導者がお子さまを見守り、数カ月に一度、課題に対する成長の度合いを親御さんにフィードバックする「あしあとシート」という報告書を作成しています。

平井 自分の得意なものや好きなものを見つけて、夢中になったり、試行錯誤したりしながら、考える力を身に付けていってほしいと改めて思いました。

鈴木 やはり楽しんで学習するという経験は重要です。学ぶことが楽しいと思えた子は、自分でどんどんいろんなことを調べたり、考えたりすることができるようになります。そうやって学びの楽しさを小学生のうちから経験すれば、次の学びの扉を開くことができると思います。