加速する「時短英語」学習の最新トレンド 自立型学習という新しい選択

第二言語習得研究で英語教育を変革する
わずか90日間で500点台だったTOEIC®のスコアが800点を超えた――。2015年の設立以来、そんな受講生を数多く輩出してきたのが、英語のパーソナルトレーニングジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」だ。
運営しているのは、教育系のスタートアップ企業の恵学社である。一般にスタートアップと呼ばれる企業には、既存の市場に変革をもたらすイノベーションがあるものだ。では、恵学社が英語教育に導入したイノベーションとは何か? ここでキーワードとなるのが”第二言語習得研究”である。恵学社の取締役で、この分野の専門家でもある田畑翔子氏は次のように説明する。

恵学社 取締役
ENGLISH COMPANY担当
「人間が母語以外の言語(第二言語)をいかに習得していくのか、そのプロセスやメカニズムを科学的に解明することを目的とした学問、それが第二言語習得研究です。言語学、脳科学、心理学、教育学などを領域横断的に統合する学際的な研究分野で、研究が芽吹いたのはイギリスやアメリカといった英語圏といわれています。日本では私が学んだ立命館大学をはじめ、複数の大学が関連する研究科を設置しています」

科学的な知見に基づいた言語習得の学問である第二言語習得研究。その研究に基づく学習メソッドを実践の場にいち早く導入したのが、ENGLISH COMPANYである。実践の場では、メソッドに精通したパーソナルトレーナーがマンツーマンで指導してくれる。
その結果、短期間で英語力が飛躍的に伸びた受講生が生まれ、体験が口コミで広がり、全国に13カ所あるスタジオはどこも定員満了。今はどこのスタジオでも受講希望者が1〜2ヵ月待機している状態という。
自立型学習を支援するコンサルティングとは
一刻も早く英語を身に付けなければならない事情があるならば、3カ月で最大の効果が期待できる「パーソナルトレーニング」がよい選択だ。だが、一方でそれとは異なるニーズを持つ受講希望者も多い――そう語るのは恵学社の代表、岡 健作氏だ。

「短期間で英語を習得できるに越したことはないが、仕事が忙しく週2回実施されるスタジオでのトレーニングに参加できない。できれば自分のタイミングで学べる自立型学習で、どう勉強すれば効率よく英語を身に付けられるかを教えてもらいたい。そのような声が少なくありませんでした」