電通がクラウドワークスに出資したワケ 大企業のcrowd活用が本格化
着実に人々の支持を得て発注企業や登録会員の裾野が広がる中、クラウドワークスは成長に拍車をかけるための策を講じた。
11億円の資金調達を実施
12月2日、サイバーエージェント、デジタルガレージ子会社のDGインキュベーション、電通子会社の電通デジタル・ホールディングスが運用する電通デジタル投資事業有限責任組合から11億円の大型資金調達を実施。狙いは二つ、情報システムの強化と海外展開だ。
システム面では、高齢者のようにネットサービスの利用に不慣れな人でも自分に合った仕事を簡単に見つけられるように、サイトの改善やデータベース解析によるマッチング精度の向上を進めていく。さらに、会社のような人材育成制度がないフリーランスの個人でもスキルアップができるように、今より効率よく働くためにどんな技能を身に付けたらよいかの助言などもシステム上でできるようにしていく。
年内の取り組みとして、高いスキルを持つ「プロ」向けと副業的に経験不問で働く「アマチュア」向けのサイトを分け、仕事内容や発注価格などでそれぞれのニーズに対応する。たとえば今はプロのライターが満足できるような難度の仕事がほとんど発注されていないが、そういった仕事がもっと発注されるようにして新たな市場を生み出していく。
海外におけるクラウドソーシングの需要を探るマーケティング活動も強化する。日本語サイトしか運営していない現在でもクラウドワークスのサイトに135カ国からアクセスがあることを踏まえ、来年前半には海外拠点を設置して事業展開のあり方を検討していく予定だ。海外進出については、すでに海外に拠点を持っているサイバーエージェントやデジタルガレージと連携して進めていく。
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