2019年大学入試が例年どおり難しい理由 見えてきた2019年大学入試の予測と対策

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だからこそ、例年以上に入念な準備が必要だ。各大学の入試問題の傾向に合わせた準備を万全にするためにも、併願校を含めた受験先を年内に決定することが望ましい。大学入試全体の実態を把握し、受験生たちの動向を予測したうえでの早めの対策が求められる。

難化要因がそろった19年度入試で納得の結果を残し、新生活のスタートラインに立つには、やはり併願数を増やすことが不可欠だろう。特に一般入試では、おおむね1月末から3月初旬のなかで、受験生の負担を軽くしながらも選択肢を増やす受験校選びが肝要だ。

地方の大学を東京で受験できる

併願を増やすことが受験生の負担増につながるといった懸念は、もちろんある。その半面、受験を続ける過程で合格を勝ち取ることができれば、その後の入試に心のゆとりを持って臨める利点もある。こうした点を考慮して、本命校に加えて合格確実校、チャレンジ校を幅広く、そしてバランスよく選択していくとよいだろう。また、体調や降雪が気になる時期だけに、移動の負担もできるだけ減らしたいところだ。日程はもちろんのこと、会場へのアクセスにも注意してスケジュールを組んでいこう。

そこで注目したいのが、大学所在地以外に試験会場を設ける大学の動向である。たとえば、関西にキャンパスを有する立命館大学の場合、全国33地域に試験地を設定している。首都圏では従来の東京・市ヶ谷、埼玉・大宮に加えて、19年は東京・八王子、神奈川・横浜にも試験会場を設けるという。特に、全学統一方式は文系が2月1日~4日、理系が2日~3日に実施され、同一試験日の併願や複数日受験も可能だ。首都圏に居住する受験生はもとより、他地域から首都圏に出向く受験生にとっても、他大学を含めた入試日程と組み合わせることで、効率よく受験するための選択肢が飛躍的に拡大することになる。

 

立命館大学が東京の試験会場を告げる駅貼りポスター

また、立命館大学では、入試対策ファイナルセミナーを12月24日に東京・秋葉原で開催する。文系・理系それぞれの入試方式についての丁寧な説明に加えて、各科目の出題傾向が解説される。大学主催だけに信頼性は高く、まさに直前対策にうってつけといえよう。予約不要・参加無料と手軽なうえに、参加者には過去問題がプレゼントされるというのも見逃せない。

冬に入り、受験ムードがいよいよ高まってくる。悔いを残さず、希望に満ちた春を迎えるために、幅広い選択肢を視野に入れた賢い受験校選びを、親子で心掛けたい。