採用力は経営の意思決定で決まる

求職者の変化にどう対応するのか?

空前の売り手市場の中、求職者のニーズやモチベーションを正しく理解することが今、企業にとって重要な課題となっている。その課題解決のためには経営層が採用にコミットする流れをつくることが必要だ。では、そのために採用担当者は何をすればいいのか。または、経営層と採用をいかに結びつければいいのか。サイバーエージェント取締役の曽山哲人氏とIndeed Japan代表取締役の高橋信太郎氏が語り合った。

今、人材獲得競争が日々激しさを増している中、「日本の人事を強くする」ために興味深い取り組みを行っている会社がある。それがサイバーエージェントの子会社であるサイキャストだ。同社では現在、会員制人事コミュニティHLC(Human Resource Learning Community)を運営し、人事部門間のナレッジを共有し、経営層の採用へのコミットを高めようとしている。なぜこうしたコミュニティをつくるに至ったのか。同社社長とサイバーエージェント取締役人事統括を務める曽山哲人氏が次のように述べる。

「私はこれまで13年ほど人事部門に携わってきましたが、人事同士の横のつながりが少ないという声をよく耳にしていました。特にベンチャーの場合は人事スタッフが少なく、相談相手もいなければ、ノウハウもない。人事部門の重要性を経営課題としてとらえる企業も少なく、採用難は問題だと認識しつつも、どうすればいいのか悩んでいる方が多かったのです。そこで人事をもっと経営に近づけて、経営層のコミットメントを高めようとHLCを立ち上げました。人事が良くなれば、社員もハッピーになれるし、業績も絶対上がるはず。おかげさまで、多くの方に賛同いただき、現在700人強の人事の方々が参加されています」

いかに受け手がイメージできる情報を提供できるか

こうした取り組みに対し、求人検索エンジンのIndeed Japan代表取締役の高橋信太郎氏は、「以前からHLCの活動については注目していた」と語る。

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